岐阜県|旬の食材|
甘長ピーマン|辛くない、爽やかな香りのとうがらしの仲間「伏見甘長唐辛子」

旬の“おいしい”をレポート!
☆5月の食材☆

甘長ピーマン

取材産地/岐阜県海津市

品種名は「伏見甘長唐辛子」。江戸時代から栽培がされている、京都の伝統野菜。旬は初夏から夏にかけて、JAにしみの管内では、ハウスや露地で栽培されている。さっと洗ってすぐ調理ができ、辛味がないため、気軽に食べることができる。

©️SAKURA編集部
岐阜県海津市/甘長ピーマン

ピーマンの風味を残した、苦味と青臭さがない爽やかな味

3月下旬から収穫が始まり、 5~7月に収穫のピークを迎える甘長ピーマン。唐辛子の甘味品種でもある、伏見甘長とうがらしがルーツの野菜です。苦味や青臭さはないものの、ピーマンのような爽やかな風味があるため、 JAにしみのでは「甘長ピーマン」の愛称で販売をしています。

5月に収穫される甘長ピーマンは柔らかく、細切りでサラダにして食べられるほど。生で食べることで、香りと風味を最も感じることができ、おいしさを堪能することができます。

海津地域では、60年ほど前から栽培が始められました。世代交代をしている農家もあり、現在、JAにしみの海津甘長部会の会員数は47名、全体で200アールの栽培面積があります。歴史が長く、岐阜県内のシェアは約90%。海津地域は甘長ピーマンの一大産地となっています。

甘長ピーマンは気候や病害虫の影響を受けやすく、栽培が難しい野菜です。年々気温が高くなっているため、毎年、それぞれの生産者がベストな方法を探りながら栽培をしています。

また、甘長ピーマンは傷つきやすいため、丁寧に扱われ、収穫から選別、袋詰めまでを全て、生産者の手で行なっています。生産者の努力があるからこそ、高品質の甘長ピーマンを私たちは食べることができ、地域の特産物となっています。

©SAKURA編集部
あともう少し、成長をしたら収穫ができる甘長ピーマン
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白い花が咲き、花が落ちたら実がついていく
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取材時の4月上旬はまだ背が低い樹。8月の収穫終わりまでには、人の背丈以上の高さになる
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断面の様子。種が少ないため、丸ごと調理することができる。栄養も丸ごと食べることができ、バーベキューの食材にもおすすめ
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丸ごと焼いてシンプルに!

甘長ピーマンのおいしい食べ方

丸ごと焼いて、生姜醤油につけて食べるだけ。焼く方法はフライパンで良し、炭火で焼けばなおさら良し。薄切りの豚肉を巻いてフライパンで焼いた「肉巻き甘長ピーマン」もお勧め!

©SAKURA編集部

生産者紹介

JAにしみの海津甘長部会
部会長 岡部 寛正さん

甘長ピーマンを作り続けて20年。ベテランの域に達していると思われますが、本人は「部会の中ではまだまだ栽培歴が短い方」と、栽培の研究に余念がありません。「シーズンの終わりまで元気に育って欲しい。おいしさを届けるのが私たちの使命」と、部会全体で、品質の高い甘長ピーマンが出荷できるように、努めています。

取材協力/JAにしみの海津甘長部会、JAにしみの海津集出荷センター、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

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