旬の“おいしい”をレポート!
☆2024年11月の食材☆
ほうれんそう
取材産地/岐阜市
食材名の豆知識
ヒユ科
原産はペルシアの辺りで栽培されていた作物。その後、シルクロードを通って、中国に伝わった東洋種とヨーロッパに伝わった西洋種にわかれ、現在は両方を掛け合わせた交雑種が主流になっています。
鉄分、ビタミンC、カロテンなど栄養が豊富。サラダほうれんそうはシュウ酸が少ないことから、あく抜きせずに食べても食べやすいのが特徴です。
シャキシャキした食感もいい!新感覚のほうれんそう
みずみずしく、シャキシャキした食感が特徴の「サラダほうれんそう」は溶液を水に溶かした溶液で育つ、いわゆる水耕栽培のほうれんそうです。生産者の小川哲司さんはほぼ毎日、播種、定植、収穫を繰り返し、周年出荷をしています。清潔な施設内に広がる鮮やかな緑色のほうれんそうの風景は圧巻。早朝に収穫したサラダほうれんそうは鮮度を保ったまま出荷されています。
水耕栽培といっても季節や天候によって気温や日光量が異なるため、安定した出荷ができる管理が必要です。また、極力、農薬を使用しない工夫をされており、安全・安心なサラダほうれんそうを消費者に届ける努力もされています。
小川さんが水耕栽培を始めたのは平成17年度。県外で研修をされてきたものの、当初は周囲に経験者が少なく、無我夢中で栽培していたとのこと。今も病気や害虫に気を遣いながら、丁寧な栽培を続けています。
今年の嬉しいできごとは「こども園の園児たちが収穫体験に来てくれて、楽しんでくれた」こと。子どもたちは園内調理された料理や家庭に持ち帰ったサラダほうれんそうをおいしく食べたそうで、子どもにも食べやすいほうれんそうだということがわかります。
名前に「サラダ」がついていることからも、そのまま生食で食べるのはもちろん、炒めたり、茹でたりするときもさっと火を通すだけで食べられるので、手軽に使えます。さらに、クセのない味のため、さまざまな料理で使うことができる食材です。
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サラダほうれんそう生産DATA
出荷量/27トン(年間総数)
作付面積/1,600平方メートル
収穫時期/周年
主な出荷先/岐阜県、愛知県、北陸地域
生産スケジュール/
播種→およそ14日後に定植→およそ20日後に収穫(季節によって異なります)
生産者紹介
EVERGREEN
小川 哲司 さん
会社員を経て、両親を手伝いながらトマト生産などの農業を経験。JAぎふから養液栽培を勧められたことをきっかけに、日々試行錯誤しながらおいしいサラダほうれんそうを生産しています。
JAぎふ養液栽培部会では幅広い畜産農業の知識を得るために視察にでかけることも。「”サラダ”とついていますが、冬は鍋に入れてもおいしいほうれんそうです。さっとお湯をかけるだけで、さまざまな料理に使っていただけます。」
取材協力/EVERGREEN、JAぎふ養液栽培部会、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
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この記事を書いた人
SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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