岐阜県|旬の食材|
春だいこん|みずみずしくて甘さを感じられる岐阜市の春だいこん

旬の“おいしい”をレポート!
☆4月の食材☆

だいこん

取材産地/岐阜市

アブラナ科ダイコン属。
4000年以上前の古代エジプトで栽培されていた記録があるように、古くから存在していた野菜。日本には8世紀頃、中国南部から渡ってきたとされています。江戸時代頃に広く栽培されるようになり、練馬だいこん、聖護院だいこん、桜島だいこんなど、地名がついた品種が多いのも興味深いところです。

岐阜県岐阜市/春だいこん(©️SAKURA編集部)

さっぱり食べられるからサラダに最適のだいこん。歴史を受け継ぎながら、技術向上と品質向上を目指す生産者

岐阜市則武、鷺山、島、合渡地区は長良川が運んできた肥沃な砂壌土が広がり、だいこん栽培に適した地域です。秋冬だいこん、守口だいこん、おでんだいこん、祝だいこんと数種類が栽培されており、2月下旬から収穫が始まる春だいこんは最も収穫期間が長く、収穫量が多いだいこんです。

秋に播種され、冬の間土の中でじっくり生長するため、糖分を蓄えた甘みのあるだいこんになります。甘さの中にも辛みも感じられるのでしっかりとした味わいがあり、サラダなどの生食で食べるのがおすすめです。みずみずしい春ならではの味を楽しめます。

また、春だいこんは真っ直ぐで白い見た目の良さも特徴。岐阜市園芸振興会 だいこん部会では、岐阜県農業技術センターと連携しながら品質維持と技術力向上を目指しており、市場からの評判も良いのです。

近年は畝間に麦を作付けする「リビングマルチ」を導入し、草が生えにくいほ場で、除草剤の使用を減らして安心・安全な栽培を行っています。だいこんの収穫後、麦は土と一緒に漉き込まれて栄養になります。地域が育んできた歴史あるだいこんづくりを守りながら、新しい技術を取り入れた新時代の農業にも取り組み始めています。

岐阜市内で収穫された春だいこんのほとんどは地元、岐阜県内で販売されます。新鮮なうちに購入することができるので、JAの直売所や量販店などで見かけたら、ぜひ、伝統の味を堪能してみてください。

肥沃な砂壌土で育った太くてまっすぐなだいこん(©️SAKURA編集部)
リビングマルチ方式で栽培されている春だいこん。畝と畝の間に麦が作付けされています(©️SAKURA編集部)
青々とした葉から健康的に育っていることがわかります(©️SAKURA編集部)
土から首が見えている状態。ここからさらに生長し、あと20日ほどで収穫ができます (©️SAKURA編集部)
生産者の作業場では、下葉やひげ根を取り除く作業や選別、箱詰め。丁寧な手作業で品質を高めています(©️SAKURA編集部)

春だいこん生産DATA

出荷量/約700トン(R6年見込み)
栽培面積/10ha(R6年)
生産者/25名(岐阜県園芸特産振興会 だいこん部会)
主な出荷先/岐阜県内
栽培スケジュール/11月〜[種まき]→2月下旬〜6月上旬[収穫]

岐阜市園芸振興会 だいこん部会
株式会社Bブリッジ 高橋 秀弥さん(©️SAKURA編集部)

生産者紹介

岐阜市園芸振興会 だいこん部会
株式会社Bブリッジ 高橋 秀弥さん

100年以上前から農業に携わっている家業を受け継ぎ、5代目となる高橋秀弥さん。これからも長く続く農業を目指して令和3年に法人化し、だいこんのほか、枝豆、とうもろこしなどさまざまな農作物を生産しています。高橋さんは長野県のレタス栽培をする法人農家での経験を経て、代々続けられているだいこんづくりを2年前に引き継ぎました。「毎年、勉強させてもらっている」と、品質の高いだいこんづくりを目指しています。

取材協力/岐阜市園芸振興会 だいこん部会、JAぎふ則武支店、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

ここで購入できます!

「イオンモール大垣」で、3月9日・10日に飛騨美濃やさいのフェアを開催。旬の春だいこんは試食が行われ、お客さんは生のだいこんのおいしさに驚いていました。「地産品は多くのお客様に安心して食べることができると喜ばれています。岐阜産の春だいこんも年々、認知度があがってきています。」と、大山さん。食品売り場には、地産地消コーナーが設けられ、春だいこんをはじめ、地元産の野菜が種類豊富に販売されています。

【取材協力】
イオン大垣店
住/大垣市外野2-100
時/8:00〜23:00(食品売場)
TEL.0584-87-1300

地元産のだいこんだから新鮮なしゃりしゃり感を味わえます(©️SAKURA編集部)
「岐阜産の春だいこん、ぜひ食べてみてください」イオン大垣店 マネージャー 大山さん(©️SAKURA編集部)
スティックサラダにして、マヨネーズとあわせ味噌を2:1で混ぜた「味噌マヨ」につけて食べるとおいしいですよ!(©️SAKURA編集部)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

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