岐阜県|旬の食材|
パプリカ|飛騨高山の高冷地で育つ、希少な国産パプリカ

旬の“おいしい”をレポート!
☆8月の食材☆

パプリカ

取材産地/高山市

ナス科トウガラシ属。
アメリカ原産のトウガラシがヨーロッパに伝わって生まれた、辛味のない品種。カプサイシン、βカロテン、ビタミンが豊富に含まれている。未熟果のピーマンに対し、色があるパプリカは完熟果で収穫される。色は赤、黄、オレンジのほか、白や黒もある。

飛騨高山では、主に赤パプリカと黄パプリカを生産している(©️SAKURA編集部)

肉厚で甘さを感じられるほど味の濃い、存在感のあるパプリカを生産

流通が少ない、希少な国産パプリカとして、飛騨高山産のパプリカへの期待が高まっています。15年ほど前、高山市内の生産者が栽培を始めたことをきっかけに、飛騨高山エリアの生産者と栽培面積が増加しています。

栽培技術が確立していないため、研究を重ねるなど手間のかかることもありますが、これからの飛騨高山の新しい夏秋野菜として栽培に挑戦する生産者が多くいます。JAひだ蔬菜出荷組合 高冷地部会 パプリカ班 班長を務める山腰健太さんもその一人。ほ場の標高や環境によって少しずつ栽培方法は異なりますが、生産者間で情報交換をしながら、全員で品質向上を目指しています。さらなる生産者の増加につながればと、魅力あるパプリカづくりをしようと、努力されています。

パプリカはじっくり長い時間をかけて生産されます。気温が低い2月に播種、4月下旬に苗が植え付けられ、7月下旬から収穫と出荷が始まり、雪が降る直前の11月下旬まで出荷が続きます。赤や黄色に色づくのは、実が成長してから。完熟後に収穫されるため、野菜本来の美味しさを味わえるのがパプリカの良さです。

また、近年は飛騨高山と言っても日中の気温が高く、昼夜の寒暖差ができるため、甘みを感じられるところが、飛騨高山産パプリカの特徴です。8月には、岐阜市近郊のスーパーに並び始めます。大玉で色艶が良く、存在感がある飛騨高山のパプリカを見つけたら、美味しさを味わってみませんか。

自然豊かな飛騨高山で育つパプリカ(©️SAKURA編集部)
山腰さんのほ場では、稲作で出るもみ殻を利用し、ほ場内の土の湿度を保っている(©️SAKURA編集部)
樹は秋までに2mほどの高さに伸びる(©️SAKURA編集部)
パプリカの花。開花から約80日で収穫ができる(©️SAKURA編集部)
成長途中のパプリカ。まだ緑色の状態(©️SAKURA編集部)
完熟してから色をつける。色は品種によって異なる(©️SAKURA編集部)
天ぷらやフリッターにすると、パプリカの甘さを感じられる(©️SAKURA編集部)

おいしいパプリカの食べ方

油と相性の良いパプリカ。天ぷら、素揚げをしてめんつゆをかけて食べるあげびたしなどはいかが。
バーベキューで、種を取り出して大きなまま焼くワイルドな食べ方もおすすめです。

JAひだ蔬菜出荷組合 高冷地部会 パプリカ班 班長
山腰 健太さん(©️SAKURA編集部)

生産者紹介

JAひだ蔬菜出荷組合 高冷地部会 パプリカ班 班長
山腰 健太さん

パプリカの生産を始めてから6年目。「やっと栽培方法が分かってきた」と、常に努力されながら良質なパプリカづくりに挑戦されています。今年、害虫対策の試験を始めたところ、農薬をさらに削減することができそうだと、安全・安心の生産にも積極的。「おいしいパプリカを食べてもらえるよう、暑い中でも負けずに作業しています!」

取材協力/JAひだ蔬菜出荷組合 高冷地部会 パプリカ班、JAひだ、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

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