旬の“おいしい”をレポート!
☆2025年6月の食材☆
飛騨春菊
取材産地/高山市
春菊の豆知識
キク科
原産は地中海沿岸。ヨーロッパでは観賞用だったものが、東アジアで食用に改良され、日本へは室町時代に入ってきました。春菊の名前は「春に咲く菊」から名付けられたとされています。特徴的な香りの成分はα-ピネンやペリルアルデヒドで、シソにも含まれている成分です。

爽やかな香りが夏に合う春菊。関東から関西をシェア
高山市と飛騨市では、冷涼な気候をいかし、夏に食べられる「飛騨春菊」が栽培されています。5月から10月にかけて出荷され、柔らかくて香りが良く、えぐみが少ないため、生で食べられる春菊です。
夏に収穫する春菊栽培は26年前に丹生川地区で始まり、翌年、吉城と高山で、その後久々野にも広がっていきました。
貴重な夏の春菊ということで、関東、中部、北陸、関西と広い範囲のエリアに出荷されています。契約数は年々増えているため、期待に応えたいと、生産者は品質の良い春菊を途切れることなく出荷できるように努力されています。
冷涼な飛騨高山と言えども、近年の夏の日中の気温は高く、また、台風被害など、思いもよらない天候の影響を受けることもあります。そのため、遮光シートを使う頻度を多くしたり、ハウスの対策をしたり、さまざまな工夫が重ねられています。
生産者の一人、山下祐介さんは「シーズンを通して安定した長さ、太さ、柔らかさで収穫するために、気候に合わせた細かな管理をしています」とのこと。初夏は花芽がつかないように気をつけ、水の管理なども徹底しています。
おすすめの食べ方は生で食べられるサラダ。天ぷらやおひたしにすると、爽やかな香りを感じながら食べることができます。
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飛騨春菊生産DATA
出荷量/55,000ケース(年間)
(1ケース・・・1袋100g×20袋)
作付面積/5.5ヘクタール
生産者/6名
主な出荷先/関東、中部、北陸、関西
出荷シーズン/5月〜10月


生産者紹介
山下 祐介 さん
叔父の山下昭平さんと共に、飛騨春菊の半分ほどの生産を担っている山下さん。夏は春菊、冬はほうれんそうを栽培。市場の要望に応えられるよう、品質と収量を保つことを大切にしています。
「食べやすい春菊です。生のままサラダで食べてみてください!イメージが変わるかもしれません。」
取材協力/JAひだ、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
飛騨春菊を味わう!
生産者さんおすすの食べ方は「サラダ」。例えば、トマトやハムなど好みの具材を合わせて食べると、春菊の爽やかな香りが食欲をかきたててくれます。春菊の茎は斜め切りするとさらに食べやすくなります。
おひたしなど、春菊をゆでる時のポイントは、先に茎の部分を1〜2分茹でて、後で葉の部分を十数秒さっと茹でると、茎も葉もおいしく食べられます。
「飛騨春菊」は岐阜地域の平和堂などで販売しています!

この記事を書いた人

SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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