岐阜県|旬の食材|
春だいこん|みずみずしく甘みのある春のだいこん

旬の“おいしい”をレポート!
☆4月の食材☆

春だいこん

取材産地/岐阜市

アブラナ科ダイコン属。古くから日本で食べられている大根は、日本書紀に「於朋泥(おほね)」の名で登場。全国各地で生産されており、大きく青首だいこんと白首だいこんに分けられ、多数の品種があります。食べ方もいろいろで、煮物、サラダ、漬物、刺身のツマなどにも利用されています。

岐阜県岐阜市/春だいこん(©️SAKURA編集部)

生産者の丁寧な作業によって、シャキシャキ新鮮でおいしく食べられるだいこん

長良川がかつて運んできた肥沃な砂地が広がる則武、鷺山、島、合渡地区で、土壌をいかしただいこん作りが行われています。岐阜地域での栽培歴史は長く、数世代にわたってだいこんに携わる農家もあり、伝統の味が引き継がれています。

岐阜市園芸振興会 だいこん部会では、岐阜県農業技術センターと連携しながら、生産技術や病害虫の情報を共有することで、技術向上、品質の高さを維持する努力をされています。そのため、市場からの評判が良く、近年の気候の変化にも対応しながら、生産者はおいしいだいこん作りを目指されています。

同部会では、細長い「守口だいこん」、煮込みに合う「おでんだいこん」、お正月に出荷される「祝だいこん」といった種類の大根も取り扱っていますが、収穫期間が長く、収穫量が多いのは「春だいこん」。春だいこんの栽培は秋の播種から始まります。冬の間、寒さに耐えながら成長することで糖分が蓄えられ、甘みのあるだいこんが収穫されます。

また、重量があるため収穫作業には体力が必要になります。生産者は洗って箱詰めまで、1本1本を丁寧に扱い、美しくまっすぐ伸びた、味だけではなく見た目も良いだいこんを出荷されています。

ハウス栽培のだいこんは2月下旬から3月下旬まで、その後、露地栽培のだいこんに切り替わり、6月初旬まで出荷が続きます。JAの直売所やスーパーなどで地元産の春だいこんを見かけたら、新鮮なうちに生で食べるのがおすすめです。

収穫前のだいこんのほ場。岐阜市ではハウス栽培と露地栽培、両方が行われています(©️SAKURA編集部)
収穫作業をする生産者の高橋さん。一本一本、手で抜きます(©️SAKURA編集部)
下葉を取るなど、丁寧な作業で収穫がされていきます(©️SAKURA編集部)
いったん台車に積んで搬出(©️SAKURA編集部)
収穫されただいこんは台車からトラックへ(©️SAKURA編集部)
トラックへの積み込みも丁寧に(©️SAKURA編集部)
収穫後のだいこんは作業場へ運ばれ、生産者が洗浄、選別、箱詰めをします(©️SAKURA編集部)
水分たっぷりの春だいこんのおろしと短冊切りのサラダ(©️SAKURA編集部)

“飲む”だいこんおろしはいかが?

水分をたっぷり含んだ春だいこんはおろしにしてポン酢をかけて食べるのがおすすめ。「食べる」というよりも「飲む」感覚で、甘みを感じられるのも特徴です。

そのほか、短冊切りにして野菜スティックに、細切りにしてサラダなど、生で食べるとだいこんの味を楽しめます。

岐阜市園芸振興会 だいこん部会
副部会長 高橋 徹さん(©️SAKURA編集部)

生産者紹介

岐阜市園芸振興会 だいこん部会
副部会長 高橋 徹さん

だいこんづくり40年。播種のタイミングから始まり、隣り合うだいこんが干渉し合ったり、太くなり過ぎたりしないよう、株間を絶妙な間隔にすること、栽培中は水の管理や温度管理を徹底するなど、丁寧なだいこん作りをされています。

取材協力/岐阜市園芸振興会 だいこん部会、JAぎふ則武支店、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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