岐阜県|旬の食材|
華小町(ミディトマト)|皮が薄くて食べやすく、甘さが際立つ中玉トマト

旬の“おいしい”をレポート!
☆8月の食材☆

華小町

取材産地/高山市

トマトはナス科メキシコ原産、16世紀にスペイン人が南アメリカからヨーロッパに持ち込んだことにより世界に広がった。大玉トマトとミニトマトの中間サイズが中玉トマト。中玉トマトだけでも品種が豊富で、色も黄色やオレンジ色に実る品種もある。「華小町」は中玉トマトの品種。

高山市で生産されている飛騨華小町ミディトマト
岐阜県高山市/華小町(ミディトマト・中玉トマト)(©️SAKURA編集部)

生産者全員で品質を高め、畑の美味しさを届けています

高山市産の飛騨トマトの収穫が最盛期を迎える夏秋、JAひだ飛騨高山トマト選果場管内の地域では、同時期にミディトマトの品種「華小町」の収穫も行われます。生産量が多い福井県から誘われ、2006年頃から高山市での栽培が始まった品種で、「飛騨華小町」のブランド名で販売されています。

華小町の最大の特徴は甘さ。酸味や青っぽいさが少ない濃厚な甘味で、皮が薄いためそのままかぶりついて食べるのがお勧め。高山市の昼夜の寒暖差がさらに甘さを引き立てています。

生産者の一人、川尻達也さんは6年前、飛騨華小町を一口食べた時の美味しさに衝撃を受けたことをきっかけに、生産を始めました。芽かき、葉かきはもちろん、蜂による受粉ができないため手作業でホルモン処理を行います。収穫から箱詰めも手作業。手間と時間がかかる野菜です。水やりや液肥の調整などの管理も必要ですが「頑張った分だけ、高品質の美味しい実をつけてくれる」と、味重視の生産に努めています。

「飛騨華小町を見かけたら、ぜひ、美味しさを体感して欲しい」と川尻さん。生産者は7人おり、JAひだ高山トマト部会 ミディトマト班として、芽揃い会や研修、勉強会を行い、ブランド品としての価値を高めています。普段も情報交換をしながら生産者間で交流し、今よりも多くの消費者に飛騨華小町の美味しさを知ってもらい、喜んでもらいたいと、積極的に活動しています。

飛騨華小町が生産されているハウス内
飛騨華小町がつくられているハウス内。ぐんぐん伸びる樹は横方向へ誘引している(©️SAKURA編集部)
樹に実る飛騨華小町の様子
次から次へと実っていく飛騨華小町。熟した実から丁寧に手で収穫されていく(©️SAKURA編集部)
飛騨華小町の生産管理、生産作業をする川尻達也さん
ほとんどが手作業になる飛騨華小町の生産。生産者の川尻達也さんも丁寧に作業をされている(©️SAKURA編集部)
飛騨華小町のスタンドパック
スタンドパック入りの飛騨華小町(©️SAKURA編集部)
出荷される飛騨華小町
バラで出荷される飛騨華小町(©️SAKURA編集部)
JAひだ飛騨高山選果場
トマト専用の集荷場。高山市では8月に大玉トマトの出荷も最盛期を迎える(©️SAKURA編集部)
箱詰めされ、出荷を待つ飛騨華小町
箱詰めされた飛騨華小町は岐阜県内、北陸へと出荷される(©️SAKURA編集部)
飛騨華小町の断面
ジューシーな飛騨華小町(©️SAKURA編集部)

スープや離乳食にも!

青臭さがなく、甘みが強いため、サラダや生でそのまま食べるだけでなく、スープやソースにすると濃厚な味になって美味。川尻さんの家庭では、離乳食としてつぶしただけの飛騨華小町をお子さんが喜んで食べているそうです。

JAひだ高山トマト部会ミディトマト班の川尻達也さん
JAひだ高山トマト部会 ミディトマト班
川尻 達也 さん
(©️SAKURA編集部)

生産者紹介

JAひだ高山トマト部会 ミディトマト班
川尻 達也さん

岐阜県瑞穂市出身。大学卒業後、農業に従事している叔父に誘われて高山市へ。「農業を始めたばかりの頃は休みがなく慣れないことばかりだったが、今は楽しくやれている」と、やりがいを感じている川尻さん。夏は飛騨華小町とほうれんそうの生産で忙しい毎日を送っています。以前はメロンや大玉トマトも手がけていましたが、今はトマトに関しては飛騨華小町のみに切り替え、美味しさを追求されています。

取材協力/JAひだ高山トマト部会 ミディトマト班、JAひだ、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

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