旬の“おいしい”をレポート!
☆4月の食材☆
春だいこん
取材産地/岐阜市
アブラナ科ダイコン属。原産地はエジプトや西南アジアなど諸説あるが、日本では、日本書紀に「於朋泥(おほね)」の名でだいこんが記されている。栄養素は消化酵素の働きがあるジアスターゼ、葉の部分にはカリウムやカルシウムが含まれている。
砂質土壌で作られるだいこん。冬の寒さで甘さが増します
則武、鷺山、島、合渡地域を中心に、岐阜市内で春だいこんの出荷シーズンを迎え、3月中旬まではハウスもの、その後、5月末まで露地ものが出回ります。今回、取材をした則武地域は長良川上流から運ばれてきた、栄養をたっぷり含んだ砂質土壌が広がる場所です。水はけがよく、根張りが良いため、良質でまっすぐなだいこんが栽培できます。
重さのあるだいこんですが、美しい肌質を傷つけないように生産者は一本、一本丁寧に収穫しているのが印象的。洗うとつやつやとしただいこんになり、みずみずしさを感じることができます。
春だいこんは秋に播種され、冬の間、じっくり土の中で成長し、2月下旬から収穫が始まります。生育期は寒さに耐えようとしてだいこん自身が糖分を蓄え、甘みの強いだいこんを収穫することができます。そのため、春だいこんは生食がおすすめ。特に今年は寒さが続いたこともあり、さらに甘みを感じることができます。市場の評価も高く、JAの直売所や岐阜市内のスーパーで販売されるため、新鮮な状態で購入することができます。
岐阜市園芸振興会 だいこん部会では、地元小学生に秋だいこんの栽培体験の場を提供しています。子どもたちが自ら収穫しただいこんを家庭に持ち帰ってもらったり、給食で使用する食材にしたり、おいしさも実感してもらう取り組みです。だいこんづくりを通して、地元で作られるおいしい農産物を子どもたちに伝えています。
春だいこんは生で食べたい!
だいこんサラダ
薄いいちょう切りにして、彩りに千切りきゅうりを加え、ドレッシングで和えるだけ。爽やかなだいこんの香りが口の中に広がります。
他にも、だいこんスティックでディップにつけて食べたり、だいこんおろしにして醤油をかけて食べたり。この時期ならではの味を楽しんで。
生産者紹介
岐阜市園芸振興会だいこん部会
高橋 秀雄さん
だいこん作り35年。かつては夜中1時に起床して川島町(各務原市)まで収穫に行き、朝のラッシュ前に帰宅する毎日を送っていたこともあったそうです。現在も多い時は1日に1500本のだいこんを収穫。「春だいこんは生が一番。甘みたっぷりのだいこんを味わって欲しい」と、先代からのほ場を守りながら、毎年、おいしくて良質なだいこんづくりに取り組まれています。
取材協力/岐阜市園芸振興会 だいこん部会、JAぎふ則武支店、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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