岐阜県|旬の食材|
濃姫(いちご)|甘みが強くて大粒、濃度と酸味のバランスが抜群

旬の“おいしい”をレポート!
☆2月の食材☆

濃姫(いちご)

取材産地/海津市

バラ科の果実。原産はヨーロッパ中部。野生の野いちごは食されていたが、現在市販されているルーツとなるいちごは明治時代初期にオランダ人によって日本へ伝えられた。全国で品種改良が行われ、品種が豊富。岐阜県では、オリジナルブランド「濃姫」「美濃娘」「華かがり」を品種登録。

©️SAKURA編集部
岐阜県海津市/濃姫(いちご)

安心・安全に食べてもらうために、いちごづくりに一年かける

自然豊かな海津地域で、海津苺部会14名の会員が岐阜県オリジナルブランドのひとつ、「濃姫」を生産しています。濃姫は甘みと酸味のバランスが良く、香りの良い品種。色とツヤも優れているため、見た目の良い、存在感があるいちごです。濃姫は海津地域の環境と相性が良く、栽培面積は258アール。JAにしみのの中で最も大きいいちごの生産地です。


出荷時期は11月下旬から4月頃までで、長期間の出荷が可能です。年末にかけて一度、出荷がピークになり、その後、3月と4月に再びピークを迎えます。


鷲野知樹さんが取り組む高設栽培では、液肥が自動で給液されるなど、自動管理されていますが、良質な果実を実らせるために行う花摘みや葉かきなどは手作業をしています。気温が高くなるにつれて色づきが早くなり、これからは収穫作業にも追われます。パック詰めまで生産者が行うため、収穫シーズン中は多忙になります。

同時に来シーズンに向けた苗づくりを行い、収穫が終了する6月頃に苗を植え替え、次の収穫に向けての作業が再び始まります。

このように、おいしいいちごを出荷するために、生産者は年間を通していちご生産に携わっています。いちごは生のまま口に運ばれるため、極力、農薬は使わず、また、収穫時はなるべく果肉に触れないよう、丁寧な作業が求められています。海津苺部会が一体となり、高品質ないちご生産を続けています。

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ずらりと並ぶいちごの実。棚に擦れて果肉に傷がつかないよう、糸を張り、品質を保っている。
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いちごの花。2月は開花から4週間ほどで収穫ができる。
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高設栽培により、腰をかがめずに花摘みや葉かきが可能。効率よく作業ができる。
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緑豊かないちごのほ場。ハウス内は専用シューズの着用や粘着トラップを使用し、病害虫対策を徹底している。
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栄養まるごと食べられる“いちご”

ビタミンCたっぷり、アントシアニンやアミノ酸が含まれているいちごは、果肉をそのまま生で食べることができるので、栄養を丸ごと摂取できるのが特徴です。中くらいの大きさのイチゴであれば、7~8粒ほどで、1日に必要なビタミンCを摂ることになります。

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生産者紹介

JAにしみの海津苺部会
福島 紳太郎さん

これまで両親が土耕栽培でいちごづくりをしていたハウスを引き継ぎ、今シーズンから本格的に農業に取り組み始めた鷲野さん。今後を見据え、高設栽培システムを導入し、試行錯誤しながら品質の良いいちごづくりに取り組んでいます。
「ポイントは苗づくり。良質な苗を作らないと、順調な生育、収穫ができない」と、部会をはじめ、いちご栽培に長年携わってきた両親にアドバイスを受けながら、技術向上を目指しています。

取材協力/JAにしみの海津苺部会、JAにしみの海津集出荷センター、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

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