岐阜県|旬の食材|
アスパラガス|秋冬で栄養を蓄えた春芽は4月から購入が可能。柔らかく、濃い味が楽しめる

旬の“おいしい”をレポート!
☆4月の食材☆

アスパラガス

取材産地/岐阜県揖斐郡

ヨーロッパ原産、ユリ科の野菜。日本へは江戸時代に入ってきた。多年草の野菜だが、主に春と夏に出回る。タンパク質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれている。購入後早めに下茹でしておくとやわらかいまま食べられる。ビタミン類が流れ出ないように、短時間で調理するのがコツ。

©️SAKURA編集部
岐阜県揖斐郡/アスパラガス

土づくりから管理、収穫まで手間を惜しまない栽培でおいしさをつくる

15年ほど前から揖斐郡地域でアスパラガスの生産が行われています。現在、揖斐アスパラガス部会の部会員13名が春芽と夏芽のアスパラガスを、主に地元のJA直売所に出荷しています。

春芽の収穫は3月20日頃から。 冬の間、根に蓄えられた養分で生長し、柔らかく、味の濃いアスパラガスが店頭に並びます。春芽の収穫が終わるとアスパラガスの木は人の背丈以上に生長し、葉が光合成をして養分を作り、夏芽を育てます。夏芽の特徴は成長が早いこと。6~7月に収穫が行われ、爽やかな味を食卓に届けます。

アスパラガスの栽培で最も大切なのは土づくり。揖斐アスパラガス部会部会長の仲井政弘さんのほ場では、油圧ショベルで3メートルほど掘り起こした後、堆肥と肥料を混ぜ合わせたものを手作業で埋め戻し、その上にバーク堆肥(樹皮を発酵させた堆肥)と籾がらを合わせたものを、厚さ7~8センチにして敷いています。空気を含んだ柔らかな土にすることでミミズが多くなり、アスパラガスの生長にとって良い環境を作ることができます。

土づくりができたら苗を植えますが、本格的に出荷ができるようになるまで3年ほどかかります。その後は同じ根で10年ほど収穫ができますが、適正な管理を続ける必要があります。同部会では勉強会を行うなど味にこだわり、 地道な作業によって、良質なアスパラガスを出荷しています。

©SAKURA編集部
空気を含み、ミミズが元気に活動する栄養たっぷりの土。写真では、バーク堆肥と籾がらが敷かれていることが分かる
©SAKURA編集部
3月上旬、芽が出始めて3~4日ほど経った状態
©SAKURA編集部
ハウス内ほ場では、灌水用のホースから水が散布できるようにしている。夏芽を収穫するために親芽を育てるが、背が高くなるため、赤いネットで親芽を支える
©SAKURA編集部
雨風を避けるために、ハウス内で栽培している
©SAKURA編集部
揖斐の自然あふれる環境の中で育つアスパラガス
©SAKURA編集部

仲井さんおすすめの食べ方

●アスパラホタテ炒め
 アスパラガスを斜めに薄切りし、ホタテと一緒に炒めます。ほたてに火が通ったらしょうゆで味付け。お酒が進む味です。


●シンプルアスパラ
 さっと茹でたアスパラガスをわさび醤油でいただきます。アスパラガス本来の味を楽しめます。

©SAKURA編集部

生産者紹介

揖斐アスパラガス部会
部会長 仲井 政弘さん

おいしさを追求するため、堆肥や有機肥料、天然貝化石の石灰を使用し、自然に近い環境でアスパラガスを生産している仲井さん。
「土づくりをはじめ、手間がかかる農作物だが、全てはおいしさのため。特にお子さんにはぜひ、食べてもらいたい」と、味に自信をもって生産しています。

取材協力/揖斐アスパラガス部会、JAいび川、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

当情報のアップデートや修正提案はこちらから

当情報に関する体験口コミコメントを見る、または投稿する


この記事を書いた人

SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

よかったらシェアしてね!

いいね👍体験口コミ

コメントする

three × 1 =