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阪野クリニック

健康寿命をのばすため、質の良い睡眠は未来への自己投資に

睡眠不足は、あなたの健康と長生きに大きな悪影響を与えます。今回咲楽編集部は、睡眠と健康寿命の関連性について、阪野クリニックの院長 阪野先生に取材しました。

毎日6時間未満しか眠らないと、様々な病気になりやすくなる

睡眠不足や睡眠の質の低下は、健康寿命に影響してきます。皆さんはぐっすりと眠れていますか?睡眠不足だと、血糖値、血圧が上がりやすくなり糖尿病と高血圧のリスクも増えます。太りやすくなり、メタボにもなりがちです。

人間は、眠っている間に脳は昼間にたまった「ゴミ」を掃除しています。睡眠の質が悪いと、この掃除が不十分になり、認知症のリスクも高まります。また、睡眠不足は心にも影響し、うつ病になるリスクが約3倍高くなるともいわれています。免疫力が下がるため、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、心臓病や脳梗塞のリスクも上がります。

加齢に伴って変化する、睡眠の質について

年齢を重ねると、睡眠には以下のような変化が起こります。多くの方が経験することなので、「自分だけではない」と安心してください。自然な加齢による変化ですが、寝室の環境を整えたり、生活習慣を見直すことで改善へと導けます。諦めずに対策していきましょう。

  • 深い眠りが少なくなる
    60歳を過ぎると、ぐっすり眠れる「深い睡眠」が若い頃の半分以下に減ってしまいます。そのため「眠った気がしない」と感じることが多くなります。
  • 夜中に何度も目が覚める
    一晩に3~4回目が覚めることも珍しくありません。トイレに起きたり、ちょっとした音で目が覚めたりするのは、年齢による自然な変化です。
  • 朝早く目が覚める
    朝4~5時に目が覚めて、その後眠れなくなる方が多くなります。「もう少し眠りたいのに」と思われるかもしれませんが、これも加齢による変化の一つです。
  • 夢を見ることが少なくなる
    夢を見る睡眠も変化し、以前ほど夢を覚えていないことが増えます。
  • 寝つきが悪くなる
    眠りを誘うホルモン(メラトニン)の分泌が減るため、布団に入ってもなかなか眠れなくなります
  • 昼と夜の区別がつきにくくなる
    昼間眠くなる一方で、夜は眠りが浅くなるという困った状況になりがちです。

質の良い睡眠を確保することの重要性や若年層との違い

  • 転倒や事故を防ぐために
    昼間に眠くなると、つまずいて転んだり、車の運転中に居眠りしたりする危険が高まります。高齢者の方の場合、転倒すると骨折しやすく、それが寝たきりの原因になることもあります。しっかり眠ることで、昼間の注意力を保てます。
  • 風邪や病気にかからないために
    年齢とともに免疫力が下がり、風邪やインフルエンザにかかりやすく、重症化しやすくなります。良い睡眠は免疫力を高める最も自然で効果的な方法です。
  • 物忘れや認知症を防ぐために
    眠っている間に、脳は記憶を整理し、不要なものを捨てています。この機能は年齢とともに弱くなるため、質の良い睡眠でしっかりサポートすることが認知症予防につながります。
  • お薬の効果を安定させるために
    複数のお薬を飲んでいる方が多いと思いますが、睡眠不足だとお薬の効き方が不安定になったり、副作用が出やすくなったりします。
  • 体調を崩したときの回復のために
    若い頃と違い、一度睡眠のリズムが崩れると元に戻すのに時間がかかります。だからこそ、普段から良い睡眠習慣を保つことが大切なのです。

理想的な睡眠について

【年齢別の理想的な睡眠時間】
大人(18~64歳):7~9時間
高齢者(65歳以上):7~8時間
世界中の多くの人を長期間調べた研究で、7~8時間眠る人が最も長生きすることが分かりました。6時間未満だと糖尿病や高血圧になりやすく、9時間以上でも体に良くないことが判明しています。

【大切なのは時間より「質」】
睡眠時間の長さよりも重要なのは「ぐっすり眠れているか」です。朝すっきり目覚められて、昼間に強い眠気がなければ、少し短くても心配いりません。健康で長生きするためには、ご自分にとって最適な睡眠時間を見つけて、眠りの質を高めることが一番大切です。

就寝前のおすすめルーティン

ぐっすり眠るためには、寝る前の2~3時間の過ごし方がとても大切です。毎日同じ時間に、同じ順番で行うと、脳が「そろそろ寝る時間だ」と 自動的に準備を始めます。2週間続けると、自然に眠りやすくなります。

寝る2、3時間前:夕食を済ませる

遅い夕食は胃腸に負担をかけ、眠りを妨げます。お腹がいっぱいのまま寝ると、消化にエネルギーを使って深く眠れません。

寝る1時間前:ぬるめのお風呂に入る

38~40度のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、その後体温が下がって自然に眠くなります。熱すぎるお風呂は逆効果なので注意してください。

寝る1時間前:スマホ・テレビをやめる

スマートフォンやテレビの青い光(ブルーライト)は脳を覚醒させ、眠気を妨げます。部屋の電気も少しずつ暗くして、体に「もう夜ですよ」と教えてあげましょう。

寝る直前:リラックスタイム

本を読む、軽くストレッチをする、深呼吸する、静かな音楽を聴くなど、心が落ち着くことをしましょう。

飲み物にも注意

珈琲や緑茶は寝る6時間前まで、お酒は3時間前までにしましょう。

睡眠は、人間が昔から続けてきた最も自然で大切な健康法です。人生100年時代と言われる今、毎日の睡眠の質があなたの将来の健康を左右する重要なカギとなっています。睡眠に関する深刻な症状(大きないびきや呼吸停止、日中の強い眠気)がある場合は、早めに睡眠専門医に相談してみてください。

阪野クリニック 院長 阪野先生 (画像提供:阪野クリニック)
阪野クリニックの外観 (©️SAKURA編集部)
内科・健康診断・睡眠障害の治療
阪野クリニック

バンノクリニック

岐阜県岐阜市清住町1-22
アクセス:名鉄岐阜駅中央改札口から北東へすぐ

058-213-1199
【午前】9:00~12:30 (土曜は8:30~12:30)【午後】16:00~19:30
水曜午後、土曜午後、日曜

https://banno-clinic.biz/

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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この記事を書いた人

SAKURA編集部_Mayuka.Y

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