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夜叉ヶ池

★ 【最新版】岐阜近郊 納涼スポット★

龍神伝説が今も伝わる揖斐川町の山深い池を目指して岩場登り

揖斐川町の夜叉ヶ池
夜叉ヶ池(画像提供/揖斐川町)

編集部独自調査!クールポイント
■ 標高1100m
 池周辺の木陰は、揖斐川町市街地よりも気温が2~3度低い!
■森のせせらぎ
 滝やせせらぎが流れる森の中の登山道は涼感アップ!
 

古くから龍神伝説の地として名高い夜叉ヶ池は、岐阜県と福井県の県境に位置する標高1100mの山の稜線にある池。古くから水が枯れたことがない神秘的な池とされています。豪雪地帯で冬は閉ざされた世界ですが、初夏から秋にかけては登山者も多く、ブナの原生林に囲まれた、青や緑にきらめく幻想的な池の姿が愛でられています。特に人気なのは、ニッコウキスゲが咲き誇る6月下旬頃や、紅葉が見頃になる10月上旬~中旬頃です。

片道2時間の山登り中級コース

夜叉ヶ池への登山は装備をしっかりしていきましょう。登山道は 片道約2時間の山登り中級コースです。 森を抜け、岩場を登り、2つの滝を観賞し、さらに急な岩場を抜けると山頂の池に到着します。

【注意事項】
*林道沿いのバイクランドセンターハウスで入山届けを記帳していきましょう
*道路の通行止め情報を事前確認しておきましょう

【禁止事項】
*火気の使用(ガスコンロ、タバコ含む) 
*キャンプなど 
*水遊び、洗い物など(池を汚すこと) 
*ゴミの投げ捨てなど 
*大便・小便(トイレは登山口にあります) 
*ペットの同伴 
*生き物を捕まえたり、放したりすること 
*木の枝を折ったり、花を摘んだりすること

揖斐川町の夜叉ヶ池
夜叉ヶ池の登山道。前半は清涼な沢に沿って森の中を進む気持ちの良いコース(画像提供/揖斐川町)

今に伝わる夜叉姫と龍神の「夜叉ヶ池伝説」

岐阜県西濃地方に伝わる夜叉ヶ池伝説は、平安時代より人から人へと語り継がれてきたものですが、初めて文書として登場したのは、江戸初期に収録された『美濃国諸旧記』(編者不明)でした。ここには次のような伝説が記されています。

―夜叉ヶ池伝説―

平安時代の初めごろ、美濃の国神戸(現在の安八郡神戸町)に、たくさんの田をもつ安八太夫(あんぱちだゆう)という長者がいました。弘仁8年(817)の夏、美濃国では日照りが続き、太夫も村人も困っていました。ある時、太夫は小さな蛇に「もし大雨を降らせて田を助けてくれたなら、どんな望みでもかなえよう」と話しかけます。すると、激しく雨が降り、村はおおいに助かりました。

しばらくして一人の若武者が太夫を訪れ、「私はあの小蛇だった龍神です。娘さまを嫁にください」と願い出たため、二女の夜叉姫が泣きながら自分が嫁ぐことを申し出ました。

龍神の背に乗って杭瀬川(現在の揖斐川)を上り、山深い池へとたどり着いた夜叉姫。その後、太夫夫妻が娘恋しさに夜叉ヶ池を訪れると、龍神になりかかっている夜叉姫が現れ、「私は龍神として末永くここで生き続けます。干ばつがある時には雨を降らすことを願い出るがいい。必ず雨を降らせましょう。このことを末代まで永く伝えてください」と両親に語ったのでした。

この話が言い伝わり、大干ばつのときには、村人たちは安八太夫の子孫に雨乞いを頼むようになったといいます。

揖斐川町の夜叉ヶ池
夜叉ヶ池の伝説を今に伝える(画像提供/揖斐川町)
龍神伝説が伝わる神秘的な池
夜叉ヶ池

ヤシャガイケ

岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内地区
アクセス:【車】名神高速道路「大垣IC」から夜叉ヶ池登山口駐車場まで約70km、約120分 ※国道303号から登山口駐車場までの約13kmは道路幅員が狭いため、大型車(マイクロバス)不可 【電車】養老鉄道「揖斐駅」より車で80分

0585-53-2111(揖斐川町役場坂内振興事務所)
林道の開通期間:6月上旬~11月中旬(揖斐川町ホームページを確認)
有(無料)
https://www.town.ibigawa.lg.jp/

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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この記事を書いた人

Sakura編集部_Keiko.H

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