旬の“おいしい”をレポート!
☆2024年5月の食材☆
きゅうり
取材産地/海津市
きゅうりの豆知識
原産地はインド北西部のヒマラヤ山麓といわれ、日本には平安時代に中国から渡ってきたとされています。栽培が盛んになってきたのは明治時代以降。現在は品種改良がされた味の良いきゅうりが出回るようになりました。95%ほどが水分だが、ビタミンCやビタミンKが含まれています。
4月〜6月が出荷ピーク。海津市は岐阜県内最大のきゅうりの産地
海津市は温暖な気候をいかした冬春きゅうりを栽培しています。9月から11月までの期間と2月から6月までの二作に取り組む生産者が多く、岐阜県内最大規模のきゅうり産地になります。
栽培歴史が長く、昭和37年に部会が立ち上がり、その後、平成11年に「JAにしみの海津胡瓜部会」となり、現在、部会長の飯田正美さんを筆頭に31名の部会員が所属し、品質向上を目指した安全・安心なきゅうりがつくられています。「部会員が一生懸命つくるおいしいきゅうりをぜひ、食べて欲しい」と飯田さん。味はもちろん、生産者の技術により、まっすぐで鮮やかな緑の、見た目が良いきゅうりを生産されているところも同部会の特徴です。
海津市のきゅうり栽培の歴史と伝統を受け継ぐ二代、三代目も多く、横井孝仁さんもその一人。「栽培方法などをみなさんから教わりながら、ハウスの環境や土に合わせた最適な栽培方法も自分でみつけださないといけない」と、きゅうりづくりの大変さを感じられています。最も大切なのはハウス内の温度と湿度の管理。病害虫対策も徹底して、みずみずしいきゅうりを出荷されています。
冬の間は貴重な生野菜としての存在感を発揮し、春は爽やかな香りとみずみずしさが食欲をかきたててくれる海津市のきゅうり。収穫されたきゅうりは最短で翌日に岐阜県内の店頭に並ぶので、地元の私たちは新鮮なきゅうりを食べることができます。
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きゅうり生産DATA
1日の出荷量/4,000ケース前後(ピーク時)
栽培面積/663a(R6)
生産者/31名(JAにしみの海津胡瓜部会)
主な出荷先/岐阜県、福井県、三重県
栽培スケジュール/8月[冬きゅうり植え付け]→9月〜11月[収穫]→12月〜1月[春きゅうり植え付け]→2月〜6月[収穫] ※生産者によって異なります。
生産者紹介
JAにしみの海津胡瓜部会
横井 孝仁 さん
子どもの頃から祖父のトマトづくり、父親のきゅうりづくりを見続けてきた横井さん。2021年に父の明さんが他界されたことをきっかけに公務員を辞めて就農。「農業の大変さは分かっていましたが、たくさんの部会員さんに教えてもらいながら3年目となる今シーズン、やっと思うようになってきました」。収穫シーズンは日の出と共にほ場へ入り、収穫、箱詰め、集出荷センターへの出荷を毎日、休みなく続けています。
取材協力/JAにしみの海津胡瓜部会、JAにしみの、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
海津市のきゅうりを味わう!
岐阜県内の食品スーパーに並ぶ岐阜県産のきゅうり。県内産だから鮮度がいい!1本売りをしている販売店もあるから気軽に購入できます。
食べ方はいろいろ、サラダにしたり、味噌マヨネーズにしたり。たたききゅうりの浅漬けなら、短時間で味がしみるからすばやくおいしくいただけます。塩昆布漬け、からし漬け、ビール漬けなどいろいろな味を楽しめます。
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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