旬の“おいしい”をレポート!
☆3月の食材☆
しいたけ
取材産地/高山市
自然の中では、シイやクヌギなどの紅葉樹の倒木や切り株などに発生するきのこ。人の手で栽培が始まったのは江戸時代ころとされている。原木栽培もできますが、全国で出回っているしいたけは菌床栽培がほとんどです。食物繊維、カリウム、ビタミンDなどの成分が含まれているほか、グアニル酸が含まれていることで、うま味を感じることができます。
全国で品質を評価された肉厚しいたけ 飛騨地方で栽培されるブランドしいたけです
飛騨やまっこは高山市、飛騨市、下呂市で作られる菌床しいたけです。菌床しいたけとは、チップ化した広葉樹やふすまなどを固めた菌床ブロックに、種菌を植えて栽培するしいたけのことです。飛騨地方では農産物が育ちにくい冬の生産物として30年ほど前から本格的な栽培が始まり、現在は飛騨のブランドしいたけとして、主に名古屋や大阪に出回っています。
冬の特産品といっても栽培期間は長く、前年の冬に菌床を用意して夏に菌を培養し、やっと秋にしいたけが発生し始めます。収穫シーズンとなる10月中旬から4月までの期間はもちろん、培養期間中もハウス内の温度や湿度の管理を徹底しないと品質の良い飛騨やまっこは収穫できません。
また、ベースとなる栽培方法はあるものの、ほ場の標高や環境によって生育の仕方が異なるため、おのおのの生産者が品質向上のための技術を見つけないといけません。市場の要望も聞きながら消費者に喜ばれる飛騨やまっこを出荷するために、みなさん努力されています。 2024年1月、同じ菌床しいたけの種菌を扱う生産者で開く「全国サンマッシュ生産協議会 第34回品評会」(主催 株式会社北研)で、岐阜県は団体賞1位をとりました。これは、菌床しいたけの最も優れた産地として評価されたということ。飛騨やまっこの生産者の一人ひとりの努力が、優勝につなげたと言えます。
飛騨やまっこ 生産DATA
出荷量/約308トン(R4年)
ブロック数量/約100万ブロック(R4年)
生産者/66名(JAひだやまっこ出荷組合 組合員)
栽培スケジュール/冬[植菌]→春〜夏[培養]→秋[発生]→翌冬〜春[収穫]
主な出荷先/関西、中京、岐阜県内スーパー
「飛騨やまっこ」が団体賞を受賞!
「全国サンマッシュ生産協議会 第34回品評会」で岐阜県は団体賞1位を獲得。高品質なしいたけを栽培する生産者が多いことが評価された。
生産者紹介
JAひだやまっこ出荷組合 組合長
小林 紀博 さん
現在就農25年目、しいたけ栽培を父親から引き継いで7年、ほうれんそう栽培と飛騨牛の畜産業もてがけている小林さん。「生長が早いしいたけ。適期に収穫するためには目が離せない」と、消費者や市場に喜んでもらえるしいたけを作るために、ハウスの内の管理や栽培技術を磨かれています。小林さんのおすすめの食べ方は「丸ごとのしいたけをかさを下にして焼き、かさの裏(ひだ)に醤油を垂らして食べる」方法。しいたけのそのままのおいしさが味わえます。
取材協力/JAひだやまっこ出荷組合、JAひだ、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
ここで購入できます!
岐阜県産の生しいたけ「飛騨やまっこ」は県内の平和堂さんで購入できます。
【取材協力】
(株)平和堂 高富店
住/岐阜県山県市高木1473
TEL.0581-22-6311
時/9:30~21:00(食品売場)、日曜日は9:00~21:00
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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