岐阜県|旬の食材|
冬春トマト|ブランド名は「美濃のかいづっ子」

旬の“おいしい”をレポート!
☆2月の食材☆

冬春トマト

取材産地/海津市

ナス科、ナス目。南アメリカ原産、日本へは17世紀頃に伝えられ、全国各地で多品種が栽培されています。ビタミンCやビタミンA、カリウムが多く含まれている、高栄養価の緑黄色野菜です。トマトの赤い色を作るリコペンはβ-カロテンと同じ働きをしながら、体内まで吸収され、抗酸化作用も強いのが特徴です。水溶性食物繊維のペクチンも豊富に含まれています。

岐阜県海津市/冬春トマト(©️SAKURA編集部)

見た目良し、品質良し、温暖で日照時間が長い海津市で栽培されているトマト

岐阜県では一年を通したトマト出荷が行われており、冬に温暖な海津市は県下最大の出荷量・面積で冬春トマトを栽培しています。

JAにしみの海津トマト部会では市場評価が高いトマトを栽培しており、毎年、9月から翌年の7月まで出荷が行われています。「今年の生育は順調」と、JAにしみの海津トマト部会 部会長の田中英雄さん。ハウス栽培のため、冬といってもハウス内の温度は高く、収穫以外のつる下げ、摘果などの毎日の作業も欠かすことはできません。収穫のピークを迎える3月後半から5月にかけてさらに作業は増えますが、生産者全体で丁寧に栽培することを心がけながら、良質なトマトを消費者に届けています。

海津市の冬春トマト栽培は昭和31年頃から始まり、長い歴史の中で技術と品質の向上が続けられています。同部会では常に技術研究、新品種の試験導入が行われ、生産の質としても、おいしさの質としても向上させていこうと、部会全体で努力されています。

また、岐阜県が開設した研修施設や岐阜県で開発された「トマト独立ポット耕栽培システム」の導入などにより、新規でトマト栽培を始める方もいます。今後の岐阜県内の冬春トマトの生産を担っていく頼もしい就農者として期待ができます。

海津市で栽培された冬春トマトは「美濃のかいづっ子」のブランド名で流通されています。樹熟してから収穫された、丸くて赤く、艶のあるトマトは生産者の丁寧な作業と技術努力によって栽培されているのです。

花粉がついた花と少し成長している果実。受粉はマルハナバチが行っています(©️SAKURA編集部)
ツルがどんどん伸びるので、ツル下げをしながらシーズンを過ごす生産者もいます (©️SAKURA編集部)
実が大きくなり出したトマト。良質のトマトが収穫できるよう、摘果しています(©️SAKURA編集部)
熟したトマトから収穫していきます(©️SAKURA編集部)
田中さんの収穫風景。気温が徐々に高くなり出す3月頃からさらに収穫量が増えます(©️SAKURA編集部)
ハウスの中は冬でも暖か(©️SAKURA編集部)
海津市で見られるハウス (©️SAKURA編集部)
JAにしみの海津集出荷センターに備えられているトマト選果施設 (©️SAKURA編集部)
スピーディーに選果され、品質を揃えて出荷がされています(©️SAKURA編集部)
「美濃のかいづっ子」と書かれた専用箱で市場へ出荷されています(©️SAKURA編集部)
生産者の丁寧なトマト作りが味に反映されています(©️SAKURA編集部)

トマトは万能食材!

サラダに入れたり、オリーブオイルと塩をかけたり、そのまま食べるのはもちろん、トマトに含まれるリコペンは熱に強いため、煮込み料理や炒め食べても美味しく、リコペンの働きを損ないません。カレー、グラタン、炊き込みご飯など、寒い季節のトマトも美味です。

JAにしみの海津トマト部会 部会長の田中英雄さんのおすすめの食べ方は生のトマトにしょうゆをかけて。新食味で新鮮な味わいが楽しめます!

JAにしみの海津トマト部会 部会長
田中 英雄 さん(©️SAKURA編集部)

生産者紹介

JAにしみの海津トマト部会
部会長 田中 英雄さん

親の代から引き継いだ後、20年間トマト栽培を続けている田中さん。「それぞれの家庭で好き内容に海津のトマトを食べて欲しい」と、安全安心なトマトづくりをされています。また、部会長を4年務めており、コロナ禍で部会員同士の交流が少なくなってしまったことを残念に思いながらも、部会全体で質の良いトマトが出荷できるよう、努力されています。

取材協力/JAにしみの海津トマト部会、JAにしみの、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

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