旬の“おいしい”をレポート!
☆1月の食材☆
岐阜いちご
取材産地/本巣市
バラ目、バラ科
石器時代の遺跡から種が出土している頃から、野生のいちごはこの頃から食べられていたとされています。現在のいちごの誕生は18世紀のオランダで、南アメリカ原産のチリ種と北アメリカ原産のバージニア種の掛け合わせられたことによるとされています。日本への伝来は江戸時代末期、観賞用として。栽培用は明治の初めに入ってきました。
金華山や篝火のような円錐形。インパクトのある大きさが特徴
岐阜県オリジナルのいちご「濃姫」「美濃娘」「華かがり」の3品種が出荷シーズンを迎えています。今年は全国的にも花の開花が例年よりも遅かったため、12月に入ってからの出荷開始となりましたが、今は安定した生産ができているため、順調に5月まで出荷が続けられる予定です。
「華かがり」は2015年に品種登録され、美しい円錐形で大粒、紅色が強く、果汁たっぷりで甘味と酸味のバランスが取れている特徴があるため、期待がされているいちごです。特徴ある姿と味から贈答用にも適しています。化粧箱には「華かがり」の名前の由来になっている金華山と長良川鵜飼の篝火の風景がデザインされており、岐阜をアピールする農作物としての役割も担ってくれています。
また、金蝶園総本家では華かがりがまるごと入ったいちご餅を販売しており、大きさのインパクトとおいしさで、評判を呼んでいます。
華かがりが各方面で高い評価を得ているのは、生産者の丁寧にいちごづくりをしているからこそ。来シーズン収穫するいちごの苗作りはすでに始まっており、収穫までには一年以上、手をかけないといけません。夏の間はほ場の管理を徹底し、元気な苗を育てます。
収穫時期は気温の低い早朝に収穫をし、鮮度を保ったまま当日出荷。岐阜県全体のいちごの品質の向上のために、生産者同士で技術を教え合うこともあるとか。今後、さらなる出荷量の増加が見込まれ、たくさんの人が「華かがり」を手にする機会が増えそうです。
大きな華かがりをまるごと包んだ「華かがりいちご餅」
「華かがりのいちご餅」は華かがりを白餡とやわらかな餅で包んだお菓子。金蝶園総本家で販売していたいちご餅に、地元らしさをプラスしたいと考えていた社長の北野英樹さん。大きさとおいしさに特徴がある華かがりと出会ったことで商品化に至りました。「鮮度の高いいちごを使うことができて話題性もある。生産者との相乗効果で地域を盛り上げたい」と、自信をもって販売されています。
生産者紹介
JAぎふ本巣地域いちご部会
中川 聡さん
「農業をやりたい、やるなら日本トップクラスの農作物であるいちごづくりをしたい」と始めてから13年目。他の岐阜県産ブランドいちご「美濃娘」も生産しながら、「華かがり」は6年目を迎えています。「消費者に喜んでいただけるために」と、安定した品質のいちごが出荷できるように、毎日の天気や気候を見極めながら、また、毎年、栽培技術の改善を繰り返されています。
取材協力/JAぎふ本巣地域いちご部会、金蝶園総本家 大垣駅前本店、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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