岐阜県|旬の食材|
夏秋トマト|豊かな自然の中、太陽の光をたっぷり浴びたトマト

旬の“おいしい”をレポート!
☆9月の食材☆

夏秋トマト

取材産地/岐阜県郡上市

原産地はペルー。鑑賞用として栽培されていましたが、18世紀頃には食用としての栽培が始まったとされている。日本へ入ってきたのは江戸時代。明治時代にトマトソースとしての加工が始まり、洋食の素材としても使われ始めた。トマトの赤い色はリコピンの色。栄養が豊富で、ビタミンC、β-カロテンなども含まれている。

岐阜県郡上市/夏秋トマト(©️SAKURA編集部)

おいしいトマトを届けるためにベストなタイミングで収穫

郡上園芸特産振興会夏秋トマト部会が生産する夏秋トマトは、 山々に囲まれ、清らかな空気と水に恵まれた自然環境で育ちます。 出荷時期は7月から10月まで、出荷量は年間約420トンです。

郡上市和良の生産者、兼山勉さんは「この地域で、おばが栽培していたトマトがおいしかった」 という理由から、20年ほど前に畜産農家からトマト農家に転身。それほど郡上のトマトはおいしく、ジューシーで甘味と酸味のバランスがとれている味の良さが特徴です。さらに、昼夜の寒暖差が大きくなる秋以降は味が濃くなり、凝縮されたトマトらしい味を堪能することができます。

品質の良いトマトを出荷するために、生産者のみなさんの努力が欠かせないところもポイントです。例えば、近年の急激な気温の上昇に対応するために、ファンを活用してハウスの中の風通しを良くし、樹の健康を保っています。また、品種によって適切な収穫時期となる色付きの程度を見極めることと、新鮮さを保つために早朝に収穫をし、最適な状態で食卓に届けています。

郡上園芸特産振興会夏秋トマト部会、JAめぐみの、郡上農林事務所、郡上市では、就農研修施設「郡上トマトの学校」で新規就農者を育成しています。研修生は2年間、夏秋トマト生産の知識と技術を学びながら、準備を進め就農します。今後、おいしいトマトづくりを担う生産者が増えていくことが期待できます。

ハウスの中の元気なトマトの樹。病害虫を防ぐために風通しを良くし、受粉のためのマルハナバチが飛ぶ(©️SAKURA編集部)
これから大きくなり、色づいてくるトマト(©️SAKURA編集部)
収穫時、出荷時に他のトマトを傷つけないよう、軸を丁寧にカットする作業も行う(©️SAKURA編集部)
緑に囲まれた自然豊かな場所で育つ郡上市和良地域のトマト(©️SAKURA編集部)
たっぷりトマトを使ってさっぱりと(©️SAKURA編集部)

夏秋トマトおすすめレシピ

そのまま食べてもおいしいトマト。サラダだけでなく、小さく切った刻み玉ねぎとポン酢を合わせたものを、豆腐のトッピングにしたり、アジやイワシの唐揚げを漬けてマリネ風にしたり、脇役ながらもトマトのおいしさが引き立つ料理もおすすめです。

郡上園芸特産振興会夏秋トマト部会の兼山裕基さんと兼山勉さん(©️SAKURA編集部)

生産者紹介

郡上園芸特産振興会夏秋トマト部会
兼山裕基さん 兼山勉さん

標高400m、郡上市和良地域で桃太郎、麗月、麗夏の3品種を生産している兼山さん親子。裕基さんは父の勉さんの仕事を手伝うようになって4年目。「大変な仕事だ」と感じながらも、おいしいトマト作りに力を入れています。
トマトも地域や品種によって味が異なるとのこと。「コクがあるもの、すっきり食べられるもの、トマトの食べ比べも楽しいですよ」と、勉さん。トマトの奥深さを教えてくださいました。

取材協力/郡上園芸特産振興会夏秋トマト部会、JAめぐみの、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

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