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空前絶後、夢のダブル回顧展「山本芳翠」「オディロン・ルドン」展

山本芳翠《浦島》1893年－95年岐阜県美術館蔵【旧登録美術品】（画像提供：岐阜県美術館）

オディロン・ルドン《「エドガー・ポーに」Ⅰ.眼は奇妙な気球のように無限に向かう》1882年岐阜県美術館蔵（画像提供：岐阜県美術館）

オディロン・ルドン《起源1.おぼろげな物質の奥底で生命が目覚めた時》1883年フランス国立美術館　（画像提供：岐阜県美術館）

岐阜県岐阜市宇佐にある岐阜県美術館にて、PARALLEL MODE：山本芳翠／オディロン・ルドン展が同時開催されます。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、フランスで活躍したオディロン・ルドンとフランス・日本を舞台に活躍した山本芳翠は、ともに同世代。フランスにてアカデミズム美術の巨匠と呼ばれるジャン＝レオン・ジュロームのもと、本格的な油彩技術や様々な表現方法を学び、のちに象徴派、印象派と呼ばれる絵画の道へたどり着きます。

企画展

PARALLEL MODE
①山本芳翠多彩なるビジュアル・イメージ
②オディロン・ルドン光の夢、影の輝き

2024/9/27(金)～12/8(日)
①一般1,200円、大学生 1,000円、高校生以下無料
　②一般1,500円、大学生1,200円、高校生以下無料
　①②共通券一般2,000円、大学生1,600円

アートまるケット「つなぐ人日比野克彦」

2024/9/27(金)～12/8(日)
無料

アートを巡る秋をご紹介してくれたのは…

岐阜県美術館/教育普及係課長補佐/後藤正行さん

館長日比野克彦によるライブペインティングを行います！ぜひお越しください。

岐阜県恵那市出身「山本芳翠」大回顧展

1993年岐阜県美術館にて開催された「山本芳翠展」より、約30年ぶりとなる今回の大回顧展は、初期から晩年に至るまでの画業全体を紹介する展覧会として開催されます。油彩画、版画、素描、日本画、背景画など、様々なジャンルを舞台に活躍された山本芳翠の多彩な表現がご覧になれます。

山本芳翠《裸婦》1880年頃岐阜県美術館蔵【重要文化財】（画像提供：岐阜県美術館）

皇居三の丸尚蔵作品も一堂に！

国民文化祭を契機に皇居三の丸尚蔵館収蔵の作品35点を公開。明治から近代国家へと成長する日本の姿を絵画で描き天皇に伝えています。絵の中に芳翠自身が隠れていることも。

山本芳翠《明治二十七八年戦地記録図》1894年－95年皇居三の丸尚蔵館収蔵（画像提供：岐阜県美術館）

芳翠を支持し取り巻く人間像

芳翠ら他有志により設立した美術学校「生巧館」の弟子である北蓮蔵や藤島武二などの作品展示のほか岸田劉生が画家を志すきっかけとなった作品《天女》も展示されます。山本芳翠と同時期に海外留学をしていた原田直次郎、黒田清輝など、芳翠ゆかりの作品も同時展示されます。

過去最大規模の「オディロン・ルドン」展

今回のルドン展は、アジアオセアニア地区では、過去最大規模の展示会となり、岐阜県美術館が所蔵する256点を一挙に公開。石板画集すべてが揃う回顧展は今回がはじめてです。40年間収蔵してきた作品と新たに収蔵した作品《窓》もお披露目されます。

オディロン・ルドン《眼をとじて》1900年以降　岐阜県美術館蔵（画像提供：岐阜県美術館）

オディロン・ルドン《花》1905－1910年頃　岐阜県美術館蔵（画像提供：岐阜県美術館)

アートまるケット

ルドン展開催に合わせ岐阜県美術館のアートプロジェクト「アートまるケット」を開催。2015年度から始まった日比野克彦館長ディレクションによる「アートまるケット」は、今回で10回目。今回は新プロジェクト「つなぐ人日比野克彦」が本格始動。

ルドンが晩年制作した南仏のフォンフロワド修道院図書室にある大作《昼》と《夜》の世界をVRにより岐阜県美術館内につなぎます。アーティストで岐阜県美術館の館長である日比野克彦氏がルドンの絵画世界から感じたイメージをライブペインティングによって鑑賞者に伝えます。

岐阜県美術館にて行われる山本芳翠とオディロン・ルドン展は、合わせて約500点ほどの作品数。2024年11月4日(月)までの前期展示と2024年11月6日(水)からの後期展示に分けて開催されます。会期中に記念講演も多数開催され、ゆっくりじっくりと二人の画家と向き合うことができる展覧会になる予定です。秋から冬にかけてのロングラン展示となるPARALLEL MODEに一度赴いてみませんか？