天然ミストに包まれた岐阜の名瀑・養老の滝で、爽やかな地サイダーを飲む夏
編集部独自調査!クールポイント
■ 天然ミスト
滝周辺は天然ミストで包まれているため、気温は養老駅周辺よりも3~5℃低い!
■養老山地の一部
養老の滝は養老山地の南部、標高280mに位置している。標高や森林効果で市街地よりも気温が低い。
「日本の滝100選」に選ばれている養老の滝は、岐阜県を代表する名瀑です。養老山地の一部、巨岩老樹に囲まれた養老公園の奥深くに位置し、その規模は高さ約30m、幅約4m。岩角を打ってとどろき落ちる水は冷涼で、くだけ散る飛沫が霧のように立ちこめて、まさに天然ミストを作り出している納涼スポットです。滝へは、養老公園入口駐車場から約2㎞。濃尾平野の見晴らしを背景に、緑に囲まれた豊かな自然の中、渓谷にかかる7つの橋を渡って上り進めば、およそ20〜30分で滝にたどりつくことができます。
養老の滝に伝わる有名な「孝子伝説」は、親孝行なきこりが父親のために滝の水を汲むとお酒に変わったというもの。滝の水はもちろんお酒にはなりませんが、現代では、養老山系の名水でつくられた養老サイダーを遊歩道沿いの売店で手に入れることができます。涼しい滝風を感じながら、後味爽やかな地サイダーを飲み干せば、この夏の涼やかな思い出のひとつになることでしょう。
養老の孝子伝説
むかし、美濃の国に、源丞内という貧しいきこりが住んでいました。源丞内は、毎日、山で薪を捨ってきては売り、年老いた父を養っていましたが、その日の暮らしに追われて、老父の好む酒も充分に買うことができません。
ある日、山奥の苔むした岩から滑り落ちてしまった源丞内。しばらく気を失っていましたが、ふと気がつくとどこからか酒の香りが漂ってきます。不思議に思ってあたりを見まわすと、岩間の泉から山吹色の水が湧き出しており、すくってなめれば香しい酒の味がします。
「ありがたや」と腰に下げたひょうたんに汲んで家に持ち帰り、老父に飲ませると、そのおいしさに驚き、手を叩いて喜びました。その後、老いた父は白い髪が黒くなり、顔の皺もなくなり、すっかり若々しくなりました。
名水でできた「養老サイダー」で涼む!
養老公園では、明治から平成まで100年愛された「養老サイダー」の復刻版を楽しむことができます。名水百選の養老の滝・菊水泉より湧出する天然鉱泉水を使用したこの地産サイダーは、口の中でパチパチと弾け、ほんのり甘く、懐かしい味わい!滝までの遊歩道沿いの各売店で購入できます。
養老名物!名水でひんやりツルツル「流しそうめん」
名水で有名な養老は、流しそうめんも名物です。滝近くにある展望食堂「滝見亭」では、滝上の湧水(伏流水)から直接ひいた水を、テーブルごとに流しっぱなしにした冷たい「流しそうめん」(720円)が人気。自家製つゆにネギ、ごま、しょうがの薬味でさっぱりといただきます。窓から一望できる濃尾平野の景色も楽しみながら、家族や友達と一緒に涼感たっぷりの夏グルメを体験してみませんか。
【滝見亭】
■所/岐阜県養老郡養老町養老公園滝谷1290 養老の滝駐車場(有料)前
■開/10:00~17:00
■休/不定休
■問/Tel.0584-32-1583
孝子伝説が伝わる岐阜の名瀑
養老の滝
ヨウロウノタキ
岐阜県養老郡養老町高林1298-2
アクセス:【電車】養老鉄道「養老駅」より滝まで徒歩約50分
【車】名神高速道路「大垣IC」より約20分、もしくは東海環状自動車道「養老IC」より約10分
0584-32-0501(養老公園事務所)
有(無料) ※民間管理駐車場は有料
https://www.yoro-park.com/
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Keiko.Hです!新しい何かを見つけたとき、誰かと出会ったときの”感動”が好きです。皆さまが小さな感動、大きな感動とたくさん出会えますように、コツコツ情報発信をしていきたいと思います。
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