「ファントム」の愛称で親しまれ、航空自衛隊で活躍した実機「F-4戦闘機」の模擬コクピットが「自衛館」で展示されています
1981年(昭和56年)から約40年間、航空自衛隊小松基地をはじめとして日本各地で運用され、2021年(令和3年)3月に除籍したF-4戦闘機393号機の部品を活用した模擬コクピットが自衛隊広報センター「自衛館」にて展示されています。模擬コクピットは除籍後、1年4ヶ月に渡り、航空自衛隊岐阜基地第2補給処の隊員が完成させたものです。
「自衛館」で第2の人生を歩むF-4戦闘機を見て、触って、感じられる!
7月12日にお披露目の除幕式が行われ、華々しく、F-4戦闘機は第2の人生をスタートさせました。
自衛隊岐阜地方協力本部の井口裕康本部長からは、「F-4模擬コクピットは航空自衛隊岐阜基地の第2補給処と飛行開発実験団の協力、支援を受けて完成されたもの。実機の部品やシートを使い、質感の高い模擬コクピットとなっています。今まで活躍してきた岐阜の地で再び、模擬コクピットとして第二の人生を歩んでもらうことができ、良い縁をいただきました。航空自衛隊、地方協力本部の中でも初めての試みではないかと思います。多くの県民の方、岐阜駅を利用される方、世代問わず、来て、見て、触って、感じてもらいたいと思います。そして、この体感を通じて、自衛隊や地方協力本部の理解が広がり、深めてもらえればと、多くの方にみていただけることを期待しています。」と挨拶。
岐阜基地司令の藤永国博さんは「航空自衛隊岐阜基地の第2補給処整備部に所属している隊員が1年4ヶ月に渡り、試行錯誤しながら前例にないものを作り上げました。外観上、実機と見紛うような形で展示しています。実機の部品を多々使用している中でも、ラダーペダル(垂直尾翼を操作するもの)、操縦桿、スプリングなどを使い、操作を体感してもらう工夫がされています。また、シートは前後スライドできるようにも工夫しており、子どもも含め、全ての年齢の方が試乗できるようにしているなど、いろいろな工夫が散りばめられています。コンセプトに「より安全に、より多くの人に」を掲げ、携わった隊員たちの気持ちが込められているので、ぜひ、ご覧いただきたい。国際情勢が厳しい現在、ぜひ、この機会に防衛省、自衛隊の活動、そして、航空自衛隊の活動に理解を深めていただければと思います」とお祝いされました。
F-4 戦闘機
米空軍の戦闘機を日本向けに改造し、1971年(昭和46年)から2021年(令和3年)まで運用されてきた。全幅11.7m、全長19.2m、全高5mの2人乗り。最大速度マッハ約2.2、無給油で約2,900km飛行することができました。レーダーミサイル、赤外線ミサイルを搭載。「ファントム」の愛称で親しまれてきました。
年齢問わず誰もが操作を体感できるような工夫が加えられています
除幕が執り行われた後、学生が試乗をし、実際に操縦桿を動かすなどして乗り心地を体感。コクピットのボタンや計器の多さに驚きながらも、貴重な体験に喜びを隠しきれない様子でした。
通常時も自衛隊広報センター「自衛館」の開館時間であれば、F-4模擬コクピットの試乗が可能。スタッフが常駐しているので、シート合わせもしてもらえます。
自衛隊のこと、自衛隊岐阜地方協力本部のことについて深く知ることができる
自衛隊広報センター「自衛館」
ジエイタイコウホウセンター ジエイカン
岐阜県岐阜市神田町9-4
アクセス:「名鉄岐阜駅」から徒歩1分、JR岐阜駅から徒歩2分。
058-262-2712
平日10:00~13:00、14:00~18:45 土日祝日13:00~18:00(時間は変更になる場合あり)
臨時休館あり
無し
席数
https://www.mod.go.jp/pco/gifu/
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
いいね👍体験口コミ