旬の“おいしい”をレポート!
☆2025年4月の食材☆
冬春きゅうり
取材産地/輪之内町
きゅうりの豆知識
ウリ科。原産地のインドから中国を経て、平安時代に日本へ入ってきたきゅうり。当時は苦味のある野菜だったが、明治以降に品種改良が行われ、苦味の少ない品種が出回るようになった。水分量は95%以上、栄養素はカリウムやビタミンAを多く含んでいます。

地元だからこそ味わえる、水分たっぷりのシャキシャキ感と新鮮なおいしさ
岐阜県の中で温暖な西美濃地域では、冬から春にかけてきゅうりのハウス栽培が行われています。輪之内町では、50年ほど前からきゅうり栽培が始まり、トマトからきゅうりに転換する生産者もいたほどです。牧野 宏紀さんは先代から引き継ぎ、9月中旬から11月中旬に収穫する夏秋きゅうりと、1月中旬から6月中旬に収穫する冬春きゅうりの2シーズンのきゅうり栽培をしています。
冬春きゅうりの場合、寒い冬といってもハウス内の温度を14〜15度ほどに保たなければいけないため、夜間は暖房をかけます。反対に、気温が高くなる昼は湿気がこもらないように屋根を開けて換気するなど、きゅうりにとって良い環境を作ることが大切です。生長中にストレスを与えない栽培方法が、品質の良いきゅうりづくりにつながっています。
また、できる限り殺虫剤を使わないようにするため、生物農薬(天敵製剤)を使用し、安全で安心な栽培にも取り組んでいます。
牧野さんは収穫シーズンになると早朝から収穫にとりかかり、午前から午後にかけて箱詰めをし、夕方に出荷する毎日を送ります。気温が高くなると、きゅうりの生長スピードが早くなるため、夕方に収穫する時期もあるそうです。
今シーズンは雪が多く降ったため、生長速度が心配されましたが、収穫ピーク前に気温が高くなり、回復してきたとのこと。「自分がつくったきゅうりに値段がつくところがやりがいにつながる」と、牧野さん。品質も良い、おいしいきゅうりを食べてもらいたい、という気持ちをもちながら生産に取り組んでいます。
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きゅうり生産DATA
出荷量/1798トン(R6年産 岐阜県下)
作付面積/803アール(R7年産 岐阜県下)
生産者/37名(R7年産 岐阜県下)
スケジュール/12月[定植] → 1月中旬〜6月中旬[収穫・出荷]
4月19日は「よいきゅうりの日」です!


牧野 宏紀さん(©️SAKURA編集部)
生産者紹介
輪之内園芸 きゅうり部会
牧野 宏紀さん
きゅうり栽培歴26年。現在、輪之内町唯一の生産者ですが、海津市の生産者と情報交換をしながら、おいしいきゅうりづくりに取り組んでいます。そのまま食べる以外にも、いわゆるキューちゃん漬けやしば漬けなど、ご飯が進む食べ方もおすすめされています。
牧野さんからメッセージ
「ぜひ、地元で穫れる、新鮮な岐阜県産のきゅうりを食べてください!」
取材協力/輪之内園芸 きゅうり部会、JAにしみの 輪之内支店、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
ここで購入できます!
岐阜県産きゅうりは県内スーパーで購入できるほか、旬で新鮮な野菜と果物が並ぶ「カネ井青果アスティ大垣店」では、「牧野さんのきゅうり」で販売しています。
【取材協力】
カネ井青果アスティ大垣店
住所/大垣市高屋町1-145 JR大垣駅アスティ大垣2階
営業時間/10時〜20時
TEL.090-7749-8938



カネ井青果アスティ大垣店 店長さん (©️SAKURA編集部)
この記事を書いた人

SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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