旬の“おいしい”をレポート!
☆2025年1月の食材☆
岐阜いちご 華かがり
取材産地/本巣市
いちごの豆知識
バラ科野生のいちごは石器時代の頃から食べられていたとされ、現在のいちごは南アメリカ原産の品種と北アメリカ原産の品種が掛け合わせられ、オランダで誕生したとされている。日本へは明治時代から品種改良が始められ、全国各地で栽培、新しい品種の開発がされている。
名前の由来は岐阜のシンボル「金華山」とぎふ長良川のうかいの「かがり火」から
岐阜県で品種開発されたいちごには「濃姫」「美濃娘」「華かがり」の3種類があり、「華かがり」は2015年に品種登録された、比較的新しい品種です。大玉の美しい円錐形で、ツヤのある紅色をしているため存在感があります。ジューシーで甘味と酸味のバランスがよく、味もよいところが特徴です。
この華かがりの特徴を最大限に引き出そうと、生産者のみなさんはシーズン中に研究会や複数回の食味検査を行い、品質の向上を目指しています。研究会で栽培方法を確立しながら、シーズン中、できる限り品質を安定させ、消費者にベストな状態で華かがりを届けられるようにと、さらに、それぞれのほ場環境に合わせた管理を各生産者で独自研究されています。
このような活動を行ってきたことにより、品種登録から10年ほど経ち、市場からの評価はさらに高まっているそうです。また、今年は大玉づくりに力が入れられています。最近の物価上昇や天候の変動にも対応しながら、品質の良い華かがりが多く収穫できるよう、さらに生産者の努力が重ねられていきます。
「おいしいいちごです。ぜひ、地元の方に名前を知ってもらい、食べてもらいたい」と、岐阜県園芸特産振興会いちご部会の部会長、村瀬巧憲さん。
華かがりの名前は「金華山」の「華」と円錐形姿や色が「ぎふ長良川うかい」を象徴する「かがり火」に似ていることから付けられています。岐阜県全体のいちご生産シェアではまだ希少種ですが、岐阜をPRする農作物として期待できる品種です。
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華がかり生産DATA
出荷量/約80トン(R6年目標)
作付面積/186.6ha(前年155.3アール)
※岐阜県全体のいちご生産3295アール
生産者/11名
※岐阜県全体のいちご生産者227名
主な出荷先/東海・北陸・関西 ほか
生産者紹介
岐阜県園芸特産振興会いちご部会
部会長 村瀬 巧憲さん
いちごの栽培経験20年以上の村瀬さん。華かがりは品種登録以前から栽培をはじめ、岐阜県をいちごの生産地として、また、本巣市の特産品として盛り上げようと、品質の向上と積極的なプロモーションにも取り組んでいます。本巣市地域のいちご生産者で立ち上げた生産法人「株式会社本丸いちご本圃」では、村瀬さんと一緒に働きながらいちご生産の技術を学ぶスタッフもおり、技術継承が行われています。
取材協力/岐阜県園芸特産振興会いちご部会
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
華かがりは贈り物にもおすすめ!
通常のパック詰めのほか、化粧箱販売や今シーズンからは厳選された1個売りと6個売りがあるため、贈り物やお土産に喜ばれます。
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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