岐阜県|旬の食材|
ブロッコリー|色鮮やかで味も品質も良い緑黄色野菜

旬の“おいしい”をレポート!
☆12月の食材☆

ブロッコリー

取材産地/大垣市

アブラナ科アブラナ属
地中海沿岸原産で日本へは明治時代に伝わってきました。食材として使われるようになったのは1970年代頃から。食物繊維、カロテン、ビタミンC、ビタミンEが含まれて栄養価が高い野菜としても知られています。つぶつぶの部分は花のつぼみです。

岐阜県大垣市/ブロッコリー(©️SAKURA編集部)

西美濃地域の冬の特産物、これからも生産が続けられるように努力を惜しまない

16年前、大垣市とJAにしみのが協力しながら栽培に取り組み始めたブロッコリーが、大垣市の冬の特産品として定着しています。最も収穫量が増える1〜2月は全国的にもブロッコリーの出荷が少なくなる時期。市場からの需要に応えながら、品質の良いブロッコリーを出荷しています。

JAにしみのブロッコリー大垣部会は13経営団体と5個人で、9ヘクタール以上を栽培しています。品種に合った時期に定植や収穫をしますが、定植する日によって収穫できる時期が決まってくるため、天候を見極めながらベストな日を判断するのが難しいとされています。

特に今年は9月まで暑さが続き、10月にいったん気温が低くなったものの11月に入って再び気温が高くなった気候の変動に対応しなければいけません。気温が高いと一気に成長してしまうため、収穫適期を見逃さないことも大切です。これまでの経験をいかしながら生産者は「品質の良いブロッコリーをつくりたい」と努力をされています。部会では目揃会を行い、全体で品質を統一しているほか、出荷時には検品を行い、品質の良いブロッコリー出荷に力を入れています。

ブロッコリーは比較的軽量で、調整作業などにも携わりやすいため、女性や高齢者の雇用にもつながっています。また、大垣市内の学校給食の食材としても使われており、地元に親しまれています。

「特産品として認めていただいている大垣のブロッコリー生産の灯を消したくない。そのためにもおいしいブロッコリーを作るので、多くの人に食べてもらいたい」とJAにしみのブロッコリー大垣部会会長の吉田和郎さん。冬の間、時間をかけて栄養をたっぷり蓄えた大垣市産のブロッコリーが店頭に並びます。

11月上旬のほ場の様子(©️SAKURA編集部)
大きな葉で太陽の光を受け取り、成長していくブロッコリー(©️SAKURA編集部)
実ができ始めた状態のイメージ(2019年撮影)。ここから20日ほどかけてじっくり大きくなり、収穫。大垣市では11月から収穫がスタートします(©️SAKURA編集部)
ブロッコリーの状態を確認する吉田さん。気候によって成長が変化するので、チェックが欠かせません(©️SAKURA編集部)
葉はこの状態から収穫に向けてまだまだ大きくなります (©️SAKURA編集部)

品種によって硬めのブロッコリー、柔らかいブロッコリーがあるので、食べ比べして好みを見つけてみてはいかが。

硬め(©️SAKURA編集部)
やわらか(©️SAKURA編集部)
茹でると緑が鮮やかに!(©️SAKURA編集部)

ブロッコリーの紫色は栄養たっぷりの証

鮮やかな緑色が特徴のブロッコリーですが、時々、紫色が混じったものを見かけることがあります。紫色はアントシアニンの色で、寒さから身を守ろうと防衛本能で糖が生成され、表面に色が出てきただけ。ゆでると緑色になります。むしろ、糖でおいしさが増しているかもしれません。

JAにしみのブロッコリー大垣部会の会長の吉田和郎さん
JAにしみの ブロッコリー大垣部会
会長 吉田 和郎 さん(©️SAKURA編集部)

生産者紹介

JAにしみの ブロッコリー大垣部会 会長
吉田 和郎 さん

大垣市農林課を退職後、農事組合法人静里営農でブロッコリー栽培に携わり始めてから10年以上。日々、農作物の成長にドラマを感じながら、ブロッコリーに関しては年々栽培面積を増やし続けています。吉田さんは収穫シーズンになると毎日、ブロッコリーを食べるそうです。最も好きな食べ方は茹でてマヨネーズをかけるシンプルな方法。ブロッコリーそのものの味を感じながら、栽培方法などの生産にいかしています。

取材協力/ブロッコリー大垣部会、JAにしみの大垣営農センター、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)

※情報はページ上の更新日現在のものです。取材時と一部内容が異なる場合があります。

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SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。

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