岐阜咲楽|ぎふレポ!|2023/12/17開催しました
岐阜県交響楽団「第100回記念定期演奏会」

新しい岐響へと進みだす!記念すべき第100回定期演奏会

ホール演奏台に90名程度の演奏者が集どう
90人規模で演奏された圧巻の音が織りなすオーケストラ(画像提供:岐阜県交響楽団)

2023年12月17日、岐阜県交響楽団による第100回記念定期演奏会が長良川国際会議場「さらさ~ら」で、行われました。

指揮者に髙谷光信氏、ピアニストに吉田友哉氏を招いての記念演奏会の演目は、ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30、ベートーヴェン/劇音楽「エグモント」序曲、レスピーギ/交響詩「ローマの祭り」の3曲で構成。

数名の演奏家がハンドベルによるミニ演奏会をロビーで開いている
開演前ウェルカムコンサートはハンドベルでクリスマスムードを演出(画像提供:岐阜県交響楽団)

それぞれの曲の構成と、岐阜県交響楽団の活動、今後の予定などを“ぎふレポ”がご紹介!

演奏された曲目たち

2023年は、ラフマニノフ生誕150年、没後80年という記念イヤー。多くのオーケストラやピアニストがラフマニノフを取り上げています。岐阜県交響楽団は、2016年に一度、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を演奏。その時に得た特徴を基に、今回髙谷氏と再共演。
吉田氏の類稀な演奏技巧で、難曲とされる“ピアノ協奏曲第3番”を美しく奏で、観客を魅了しました。

続く2曲目は、昭和32年10月18日、岐阜県交響楽団 第1回定期演奏会で取り上げられた曲目であったことから再演奏を。音楽の始まりこそ悲劇的な印象を持つものの、音楽の終盤にかけて、力強い音楽へと変貌し、3曲目に続きます。

最終曲目は交響詩「ローマの祭り」。
タイトル通り、祭りをイメージした音楽で、100回記念を彩る華やかな音楽。にぎやかな音楽が終盤に続き、新しく、挑戦的な音楽を届けていきたいという岐阜県交響楽団の想いが祭りのメロディーに乗っていたと思います。

白のタキシードを身にまとったピアニスト古田友哉氏
ピアニスト古田友哉氏の熱演(画像提供:岐阜県交響楽団)
全体に指揮を振っている髙谷光信氏
何度か共演を果たしている指揮者の髙谷光信氏(画像提供:岐阜県交響楽団)

そもそも岐阜交響楽団とは?

岐阜県交響楽団とは、1953年(昭和28年)に発足したアマチュアオーケストラ。岐阜県内で団員数100名前後を有する楽団はいないと伺います。毎年ファミリーコンサートを含む定期演奏会が3回演奏され、毎回800人前後の観客を動員。
その他にも、学校に出向くなどして、合計7~8回ほどの演奏会を行うアマチュアオーケストラになります。
楽団員は30~60代と幅広い年代から構成され、本部に構えた練習場で毎週土曜日に練習会を開催。毎年数名単位で入・退団が繰り返されているとのこと。

2023年4月には、ぎふワールド・ローズガーデンにて、半屋外コンサートを開催し、演奏を聴いてもらえる裾野を広げるなど、精力的に活動を行っています。

複数人で行われたウェルカムコンサート
ウェルカムコンサートなども開催(画像提供:岐阜県交響楽団)

次の演奏会はいつ?

次回は3月17日にファミリーコンサートが開催予定。今回のファミリーコンサートは、ドボルザーク/交響曲第9番「新世界」より第4楽章。誰もがCMなどで1回は聞いたことがある有名な曲。2024年1月現在で言えば、某痛み止め錠剤のCMで流れている“あの曲”です。

今後、岐阜県交響楽団は“新鮮さ”“挑戦”“好奇心”この3つをキーワードに活動していく方針。例えば、既に観覧いただいている方には “新しい岐響らしさ”を届けつつ、新しい方には「岐響(もしくはクラシックコンサート)ってこんな感じなんだ!感動した!」といった声を頂きたいと話します。「堅実に、時にはユニークなアイデアで長良川の様に大きく豊かな流れになっていければ」と、岐阜ならではの例えが印象的でした。

指揮者の後ろ姿と演奏者が複数名
壮大な音楽をまとめる指揮者(画像提供:岐阜県交響楽団)
新しい風を吹かせていきたいと考える岐阜交響楽団
公益社団法人 岐阜県交響楽団

コウエキシャダンホウジン ギフコウキョウガクダン

岐阜県岐阜市芥見南山3-7-10
アクセス:JR高山本線「蘇原」駅から車で18分

058-244-0150
https://gikyo.ktroad.jp/
gikyo.orch
岐阜県交響楽団
@gikyo2

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この記事を書いた人

SAKURA編集部_Shota.A

旅行が好きで、休みの日は東海だけでなく、色んな場所に遊びに行ってます!年に一回、中津川の栗しるこを食べる事が、僕たち家族の習わしです笑


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