大垣市咲楽｜元気人 月10人リレー｜2022年12月 1,303人目｜
伊藤 公一さん

「この名前には『空(そら)』と『空間』『空気』という意味があります」

平成25年(2013年)にオープンしたデイサービス空の『空』は“クウ”と読みます。ないといけないもの、当たり前にあるもの、そしてこの場所をそんな空間にしていきたいという想いが込められています。伊藤さんが福祉や介護に興味をもったきっかけは、自身のおばあ様の介護。そこからもっと色々なことを知りたい、こんなことしてあげたかったなという想いからこの道へ進まれたそうです。以前は、大きな施設で働かれていたそうですが、9年前に地元である養老町で自分の思い描くサービスを提供したいと民家を改装したデイサービスを始められました。 「いろいろな人の人生を学び、関わっているからこそ、人生に深みが出ますよね～」と伊藤さん、この福祉・介護という職業にとても誇りとやりがいを感じる表情でお話してくれます。

「できないことよりも“できること”を一緒にやりたい！」

高齢者施設・デイサービスと聞くと、まだ世間的には近寄りがたかったり、どう接してよいかわからないというような社会の見方が課題と伊藤さん、むしろデイサービス空には「あれ？この人今日の利用者さんだったかな？」と思ってしまうくらいもっとふらっと遊びにきてくれたり、気軽に覗きにきてくれたりしてもらいたいと大歓迎な様子でした！
伊藤さんも自身のお子さんが小さい時は一緒に出勤して、みんなに育ててもらいましたよ～と♪ 「それはできないよ、無理だよと制限するよりも、これやりたい、あれやりたいと利用者さんがあるべき姿で自分らしく毎日を悔いなく過ごしてもらえるような場所にしたい」と伊藤さん。

SNSで投稿されていた写真には、利用者の方が楽しそうに公園へピクニックをする姿や奥様のためにお花とケーキを買いに行く姿、お庭でポトフを作る姿など、とても楽しそうで生き生きとした表情がたくさんありました！
たまたま取材に伺った日の午後もとても天気が良く、ご近所を散歩しに行かれていました！ 今後は、子ども食堂や不登校の子など、地域を巻き込んで子どもたちと関わる取り組みもしていけたらと話してくださいました。