岐阜咲楽|ぎふレポ!|26/10/9(金)開催レポート 
郷土の食文化「箱ずしづくり体験教室」

西濃の魅力を再発見!作って、学ぶ、輪中地域の食文化と伝統の味わいを。

輪中地域ならではの押しずし「箱ずしづくり体験」(©️SAKURA編集部)

2026年10月9日、旧名和邸を整備した市指定重要有形民俗文化財である輪中生活館で行われた「箱ずしづくり体験」。
木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)に囲まれた西濃地区は、かつて水の恵みとともに水害と隣り合わせで生きてきた「輪中(わじゅう)」文化が色濃く残る地域。水と共に生きる工夫と強い絆の中で生まれた数々の伝統の中でも、お祭りやお祝い事といった“ハレの日”に欠かせないごちそうが、この「箱ずし(押し寿司)」でした。

モロコや小ブナ(川魚のハエと呼ばれます)の甘露煮など、この地域に馴染み深い具材などを酢飯に並べて作ります。均等に切り分けるための具材の斜め配置やクサビで締める専用木箱など、昔ながらの知恵と技法を学ぶ良い時間となりました。

まずは酢飯を木箱へ均等に敷きつめます。(©️SAKURA編集部)

箱ずしを通して輪中地域の生活文化を知るきっかけに。

講師/清水すしミュージアム名誉館長/日比野 光敏さん

大垣市出身、日本民族学(生活民俗学)日本国内における「すし」研究の第一人者。現在も「すし」の調査研究を日々発信し続けています。

1999年10月に日本唯一のお寿司の博物館として誕生した『清水すしミュージアム』。静岡県静岡市清水区のエスパルスドリームプラザ内にある博物館内には、江戸時代から始まった下町通りや宿場通りが再現されているほか、清水港のまぐろにちなんで作られた鮪を奉る神社「鮪大明神」、寿司の元祖が日本に伝わってきた歴史やすしの種類、日本各地のすしなど、すしについて学ぶことができる「鮨学堂」があります。

講師の日比野光敏さん
「当時の方々は前日から作ってしっかり押し固めていたのもポイントです。」(清水すしミュージアム名誉館長)(©️SAKURA編集部)

作って学ぶ!昔ながらの知恵と美しい技法

今回の「箱ずしづくり体験」では、参加者のみなさんが4つのグループに分かれ、木箱を使って一から押し寿司作りに挑戦しました。

  1. 酢飯を丁寧に木箱へ詰める
    均等な厚みになるよう酢飯を敷き詰めていくのがポイント。
  2. 具材を斜めに配置する
    モロコや小ブナの甘露煮、色鮮やかな具材を斜めに並べるのが美しく仕上げるコツ。今回の体験では、ニンジンや錦糸卵、椎茸煮などを使用し、後から切り分けたときにも断面が崩れず非常に綺麗な仕上がりになります。
  3. しっかりと押し固める
    講師である「清水すしミュージアム」名誉館長・日比野光敏さんによると、昔の人々は前日から作ってしっかりと押し固めていたそうです。時間をかけてしっかり押さえることで、味がなじみ、しっかりと抑えられてより美味しく出来上がります。
どこを切っても具材が楽しめるよう斜めに並べるのがポイント!(©️SAKURA編集部)
木箱を重ねて圧をかけていく昔ながらの技法を使って押していきます。(©️SAKURA編集部)
上手に切り分けられるかな…(©️SAKURA編集部)
講師日比野さん作:可愛らしいキャラクターの見本も披露!木箱がなくても代用箱で作る方法を紹介。(©️SAKURA編集部)


豊かな水と土地に育まれ、先人たちの工夫によって受け継がれてきた西濃の食文化。ただ味わうだけでなく、自分の手で作る体験を通して、地域への愛着や歴史の深さを改めて実感できます。

歴史ある輪中生活館という特別な空間で学んだ「箱ずし」の技術と心。西濃地区の伝統や文化は、こうして人から人へと大切に受け継がれていきます。機会があればぜひ、みなさんも西濃の伝統的な郷土料理や文化体験に触れてみてくださいね!

食文化を通した輪中地域の歴史と暮らしを学ぶ
輪中生活館『箱ずしづくり体験教室』

輪中生活館 ハコズシヅクリタイケンキョウシツ

岐阜県大垣市入方2-1723(輪中生活館:旧名和邸)
アクセス:養老鉄道「友江駅」より北へ徒歩5分

問/大垣市輪中館/輪中生活館(大垣市教育委員会文化振興課)
0584-89-9292(輪中館)
土・日のみ9:00~17:00

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この記事を書いた人

SAKURA編集部_Ayano.T

SAKURA編集部_Ayano.Tです!
5歳と2歳姉妹のママとして奮闘中♪カフェ・洋服・音楽・ダンスが大好きです。休日はとにかく外に出たい(笑)美味しいもの、お洒落なもの、子どもの写真を撮ることがお気に入り♡
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