旬の“おいしい”をレポート!
☆2024年7月の食材☆
えだまめ
取材産地/岐阜市
えだまめの豆知識
マメ科ダイズ属
えだまめは未成熟な大豆を収穫したもの。原産地は中国東北部とされており、野生種は太古から食料とされてきました。現在は品種が400以上あります。タンパク質、カルシウム、鉄、ビタミンB群、葉酸など栄養価が高く、体力低下や疲れがちな夏にぴったりの食材と言えます。
初夏から秋まで、長期間の生産・収穫可能な「岐阜えだまめ」
昭和32年頃、本格的な栽培が始まった「岐阜えだまめ」。徐々に作付け面積が増加し、現在は主に岐阜市の島、則武、合渡、鷺山地区で栽培されています。長良川から運ばれた砂地で水はけの良い土壌はえだまめ栽培に適しており、品質の良いおいしいえだまめを収穫することができます。
岐阜えだまめの特徴は1月から行われるハウス栽培から始まり、トンネル栽培、露地栽培と続くため、4月下旬から11月中旬までの長期間出荷が可能なこと。さらに、品質の良さから出荷先での評価が高いことです。
高い評価が得られている理由はいくつもあります。まずは、長い歴史の中で生産者の技術と経験が培われ、品質に反映されていること。栽培中に防虫ネットを使用することで害虫の侵入を防ぎ、農薬の使用回数の削減につなげていること。収穫したえだまめは生産者のもぎ取り作業中に1回目の選別、選果場への出荷前に2回目の選別、選果場で袋詰めをする前に3回目の選別をしていること。また、予冷庫で保管することで鮮度を保っているなど、驚くほど丁寧に、手間がかけらているからです。
JAぎふえだまめ部会の部会員のみなさんは、より品質の高いえだまめづくりを目指しています。今年は天候が良好なため、おいしい岐阜えだまめが店頭に並びそうです。 農家の高齢化によって部会員数は減少傾向にありますが、岐阜えだまめの伝統を残すため、また、喜ばれるえだまめを絶やしたくないと、栽培面積や出荷量を維持できるように努力されています。
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岐阜えだまめ生産DATA
(令和5年実績)
生産量/約552トン
栽培面積/約90ha
生産者/155戸(JAぎふえだまめ部会)
主な出荷先/岐阜県、愛知県、関西地方、北陸地方など
栽培スケジュール/1〜8月[播種]→4月〜11月[収穫]
ハウス、トンネル、露地、防虫ネット、それぞれの作型に合わせて時期が異なります。
生産者紹介
JAぎふえだまめ部会 副部会長
近藤 修司 さん
祖父の代から続くえだまめ農家で、サラリーマン時代、休日やハイシーズンに手伝いをしていたという近藤修司さん。両親から「やってみないか」と打診されたことから本格的にえだまめの生産に関わるようになり、12年ほど経ちます。
「想像以上に体力と頭を使う」とのこと。先輩方に教わりながら、また、仲間同士意見を出し合いながら、品質の良いえだまめを収穫するために常にベストな方法を思考しているそうです。「大変だけれど、いいものができるとやっぱり嬉しいですね」と楽しさを見つけながら、えだまめづくりをされています。
取材協力/JA ぎふえだまめ部会、JAぎふ、JA全農岐阜 園芸販売課
058-276-5305 (JA全農岐阜 園芸販売課)
岐阜えだまめを味わう!
今年からパッケージがリニューアル!イオングループのスーパーマーケットやカネスエなど、岐阜県内の食品スーパー、量販店で販売されています。
簡単においしく食べよう茹でえだまめ
1.さっと洗ったえだまめをたっぷりの塩でしっかりもみます。
(目安:えだまめ200gに塩大さじ1杯)
2.塩を多めに入れたたっぷりのお湯を沸かします。
(目安:1リットルの水に大さじ1.5杯の塩)
3.沸騰したお湯に塩がまぶされたままのえだまめを入れます。
4.再沸騰したら、そのまま5分茹でます。
5.ざるにあげて冷まします。(急ぎの時も水はかけない!うちわであおぎましょう)
塩もみする前に、さやの両端をカットすると塩が染み込みます!
この記事を書いた人
SAKURA編集部_Akiko.Iです!地元の美しい風景、四季の移り変わり、ワクワクなイベントを探求、発掘していきます。
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