創業60余年地域に根差した菓子製造会社『株式会社ハル屋』
商品がふるさと納税の返礼品にもなっている菓子製造会社
飽きない美味しさで老若男女に愛されるご当地スナック「カニチップ」
ひときわ目立つ赤色を基調にしたパッケージに入り、サクッと軽い口触りに、口溶けがいい「カニチップ」。岐阜県民なら一度は食べたことがあるだろう。誰もが知る有名なスナック菓子を製造しているのが羽島郡岐南町の『株式会社ハル屋』。野田晴彦社長(59)の父、穆(あつし)さん(88)=現同社会長=が1963年に創業した。
年間10万袋を製造し、主に東海3県のスーパーで販売している主力商品のカニチップは80年ごろから製造を始めた。ジャガイモのでんぷんを原料とし、三重県の生地製造会社で1次加工した後、本社工場で乾燥させ、フライヤーで高温、短時間で揚げる。ふっくらとした仕上がりになり、この工程により、軽く、サクッとした食感が生まれる。
「カニのエキスや天然塩、粉末醤油をブレンドしたパウダーをまぶして完成させます」と野田社長が製造方法を教えてくれた。
変わらぬ伝統の“サクッと薄味”
20年ほど前に他界した野田社長の母、勝子さんの方針で、他社のえびせん商品のようにと、飽きずにたくさん食べてもらうために試行錯誤して薄味にしたという。野田社長は「母が作り上げた味を守り、ご当地品としてしっかり確立させていきます」と話す。幼い頃からカニチップに親しみ、東海地方から他地域へ移り住んだ人から「どこで手に入りますか?」という問い合わせがたびたびあるといい、根強いファンは多い。
同社では計10品目のスナック商品を製造するほか、OEM(相手先ブランドによる生産)も行っている。「チーズあられ」、「ひねり揚げ」も人気商品で、カニチップと合わせたセットなどは、岐南町のふるさと納税の返礼品になっている。子どもの時から口にし、大人になっても味わいたいカニチップ。老若男女から愛されるご当地スナックは健在である。
カニチップの梅味はスポットで販売!!
他地域に移り住んだ方からの商品の問い合わせは大変うれしい。社名は祖父の名前、春吉が由来です。
会社概要
株式会社ハル屋
■沿革/1963年10月、岐阜市近島で創業
1966年2月に現在地に移転
1987年8月、株式会社に組織変更
■事業内容/スナック菓子製造業
■従業員/25人
この記事を書いた人
SAKURA編集部の_Gouji.Nです。
高校野球などスポーツ観戦やお笑い、ラーメンが大好きです。愛する地元岐阜を駆け巡って、読者の皆さんに楽しい話題をお届けしたいです!
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