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東海牛乳株式会社

北海道の生乳を使った牛乳、果汁飲料を製造。新工場が稼働、量産体制を強化！

1883年、大垣市内で乳牛5頭を飼育し、搾乳販売を行うようになったのが社業の始まり。1965年に法人組織になり、今年で創業142年を迎えます。本部長の井尾泰隆さんは「日々の健康的な食生活に貢献するため、消費者にお求めやすい価格で提供することを常に念頭に置いている」と伝統の経営方針を話します。

主に北海道の酪農家から直接仕入れている生乳を使って、「根釧牛乳」や「味わいらくのう牛乳」の牛乳製品、「鉄分が摂れる低脂肪」などの乳飲料製品を製造しています。さらに乳業会社では珍しく果汁飲料と清涼飲料水も手掛けており、あじわいアップル100％」「あじわいオレンジ100％」など４種類の果汁100％ジュースを生産。これらの自社商品とOEM(相手先ブランドによる生産)商品は、東海3県を中心に関東から関西までのスーパー、ドラッグストアで広く販売されています。

2024年3月、本社工場から車で約10分の場所に新しくもとす工場(本巣市)が完成しました。「1日あたりの生産量が100トン増量し、350トン(1000mlパック35万本分)になり、フレキシブルで安定した生産が可能になった」と井尾さん。工場は省人化を図った最新の装置が導入されています。工場には見学用通路が設けられており、団体などでの見学を受け付けているそうです。

本社工場では学校給食用牛乳の製造も担い、大垣市や各務原市、本巣市、安八郡神戸町などの保育園、小中学校に配給されています。プラスチック廃材削減のため、ストローを使用しないでそのまま飲める紙パック容器「ストローレスカートン」を23年から導入。容易に開封できて、スムーズに飲めるといいます。工場での余剰品はフードバンクを通じて子ども食堂に寄贈し、食品ロスの削減、社会貢献活動に努めています。

井尾さんは「2つの工場を連携させて、これまで以上に従業員が働きやすく安定した職場、組織を構築していきたい」と語りました。