毛糸で刺しゅうしたタペストリーやラグなど飾る『ポルトガル刺しゅう展』
各務原市鵜沼西町の中山道鵜沼宿脇本陣ギャラリーで、企画展「ポルトガル刺しゅう展」が5月17日(金)から29日(水)まで開かれました。25年ほど前からポルトガル刺しゅうに取り組む各務原市の主婦、河野千里さん(69)が製作した作品26点を展示した。ポルトガル刺しゅうは布に毛糸で刺しゅうする技法。ヨーロピアン模様のタペストリーや花を描いたラグなどが飾られ、来場者の目を楽しませた。
クッションカバー、かばんも
タペストリーはヨーロピアン模様のほか、四角い模様が並ぶ柄やクジャクを描いたもの、木に何羽の鳥が止まる様子を表す作品などが飾られた。ラグは円形と縦横2㍍以上もある正方形のものもあった。花の模様を描いたクッションカバー、ピーズをあしらった手提げかばんなど、さまざまなアイテムに刺しゅうが施されていた。
文化教室で刺しゅうを始める
河野さんがポルトガル刺しゅうを始めたのは40代半ばの頃。「子どもから手が離れ、夫も単身赴任し、自分の時間ができた。何かやれることはないかと思っていた時、ある文化教室で珍しいポルトガル刺しゅうの講座を見つけたのがきっかけ」と河野さんは話した。
それからポルトガル刺しゅうに「すっかりハマりました」。河野さんは若い頃、洋裁をやっていたこともあり、元来手先は器用な方だった。
ポルトガル刺しゅうは、ジャバクロスと呼ばれる布に下絵を描き、図案を元に毛糸で刺しゅうをしていく。下絵の描く作業も精巧さが求められる。河野さんは建築士の資格を持っており、製図などを描く経験があることも趣味につながっている。
現在、一般財団法人日本手工芸指導協会(東京)のポルトガル刺繍科の師範になっている。毎年、同協会の作品展に作品を出品している。
この趣味に出会って幸せ
河野さんは「出来上がる作品は、同じものはありません。毎回違うものを作ることはやりがいがある。この趣味に巡り合ったことは本当に幸せです」と笑顔で語った。毛糸を使うポルトガル刺しゅうは、温かい印象を受けます。
ポルトガル刺しゅうは、ポルトガルのほか、かつて同国の植民地だったブラジルで伝承されている。ポルトガル刺しゅうの愛好者は岐阜県内ではもちろん、日本国内でも愛好者は多くなく、ポピューラーではない。
作品を初めて見て、その美しさに触れることができた。ご興味のある方は一度、挑戦してみてはいかがですか。
中山道鵜沼宿脇本陣ギャラリー
ナカセンドウウヌマジュクワキホンジンギャラリー
岐阜県各務原市鵜沼西町1-137
問/中山道鵜沼宿町屋館・脇本陣
058-379-5055
9:00~17:00
月曜日(祝日の場合はその翌日)
祝日の翌日(土・日曜、祝日の場合はその翌日)
年末・年始(令和6年12月28日~令和7年1月4日)
無料
有
https://www.city.kakamigahara.lg.jp
この記事を書いた人
SAKURA編集部の_Gouji.Nです。
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