岐阜咲楽|ぎふレポ!|11月17日(日)
Ikenobo 花の甲子園2024 県岐阜商業高校が日本一!

3人の固い結束力で生け込む!

「学んできたことを後輩たちに伝えていきたいです♪」強固なチームワークで栄冠を手にした木方優理奈さん、後藤瑞歩さん、大西明美加さん(左から)。(©️SAKURA編集部)

高校生が生け花の腕前を競う全国大会で地区代表13校が出場。同校が2連覇を達成しました。メンバーは茶華道部2年生でチーム「花ふふむ」の後藤瑞歩さん、木方優理奈さん、大西明美加さんの3人。リーダーの後藤さんは「昨年先輩が優勝し、大変プレッシャーがありましたが、連覇できてほっとしました」。木方さんは「枝が折れるアクシデントがあったものの早くうまく生けることができました」。大西さんは「大会の翌日、クラスメイトらから祝福を受け、とてもうれしかった」と喜びを語りました。

作品を制作する「花ふふむ」。3人が順番に1人10分ずつ生け込み、残りの2人がサポートする。(画像提供:県立岐阜商業高校)
大会テーマ「青春」に基づき、作品はトルコキキョウやサンゴミズキを主体に構成。伸びやかなイメージを表現し、躍動感を演出した。(画像提供:県立岐阜商業高校)

優勝3回は全国最多!

連覇を成し遂げた同校は、通算3回目の優勝で全国最多となりました。
大会は3人1組で、1人10分ずつ、合計30分の制限時間内に作品を仕上げます。生け込みで使用する花ばさみは1本で、3人が駅伝のたすきのようにつないで各自制作します。

審査は池坊の関係者ら10人が行います。審査の観点は作品の構成力、技術力、表現力のほか、生け込み中のチームワークやごみの後片付けの状況、さらにプレゼンテーションの内容などです。

大会で使った花ばさみ。1人10分ずつ、1本の花ばさみを受け渡しながら制作した。(©️SAKURA編集部)

1本の花ばさみで、3人が役割分担して生け込む

指定の15種類の花材から8種類を選んで生け込みます。チーム「花ふふむ」はトルコキキョウ、サンゴミズキのほか、モミジやシマハランなどを使って制作。

木方さんがそれぞれの枝を生け込んで構成を作りました。後藤さんは構成に沿って、メインの花など各草花を飾り付けました。“アンカー”の大西さんは、生けた枝などの足元を締めたり、剣山が隠れるように小さな花を生けたりして作品の最終チェックを行いました。

躍動感を演出し、「青春」を表現

今回の大会テーマは「青春」。制作後のプレゼンテーションで、3人は「伸びやかに見えるよう斜めの構成にして、今にも飛び出しそうな躍動感を演出。花材を端に寄せて、水面を大きく取り、若さと生命力の象徴である水をたっぷり見せました」などと堂々とスピーチしました。

大西さんは「自分としては満足のいく出来はかった」と振り返り、顧問の小川聡子教諭も「練習してきた内容と比べ、100点満点の作品ではなかったので結果発表が出るまでは、3人と一緒にドキドキしていた」と話しました。

あっぱれ!!他校を圧倒、努力の賜物

心配をよそに、結果は2位に60点以上の大差を付けて優勝。高い目標を掲げ、花ふふむの普段の練習がいかにハイレベルな内容だったことを物語っていますね。「日本一、練習してきたと思います」と小川教諭。3人の努力の成果が表れた結果です。本当にあっぱれです!

全国大会出場が決まってから、花ふふむは毎日、放課後に練習を続け、大会が近づくと土日も特訓したそうです。使用する花材は部費だけでは賄えず、父兄が負担したといいます。

後輩たちに受け継ぐ

大会が終わった後、結果を知ったクラスメートからその日の夜にLINE(ライン)で祝福メッセージが届いたり、翌日には学校で「おめでとう」と声を掛けられたりしたことを、3人はうれしいそうに話しました。

後藤さんは「前回優勝した先輩にいろいろ教えていただいた。次は自分たちが後輩たちに技術などを伝えていく」と語りました。強豪、茶華道部のDNAは受け継がれていくようです。

大会表彰式後、作品と一緒に記念撮影する花ふふむの3人(画像提供:県岐阜商業高校)

池坊会館(京都市中京区)

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この記事を書いた人

SAKURA編集部_Gouji.N

SAKURA編集部の_Gouji.Nです。
高校野球などスポーツ観戦やお笑い、ラーメンが大好きです。愛する地元岐阜を駆け巡って、読者の皆さんに楽しい話題をお届けしたいです!


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